横濱kabitanの、あれこれ話

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「【景観】の本質を考える」in横浜開港記念館:1

2012年07月12日 05時50分22秒 | 横浜文芸関連

 10日に、大講堂で行われたもので-

■開会のあいさつ
『この討論会は、主催のJIA(建築家協会)が今年から始まった建築家のための勉強会で今回3回目になります。企画考案中、みなとみらい(MM)21・大観覧車の足元に結婚式場建築問題が持ち上がってきたので、それを合わせて都市景観について考える事にしました』
■基調講演
1)「美しい景観が住みやすい街をつくる」-山本理顕(建築家)
『横浜・MM21景観は市が時間かけて造り上げたもので、海外の人達にも評価されている。
 結婚式場建設問題にも、多くの人は-
①≪建物デザインの問題よりも経済が大事≫
②≪横浜港内海周辺商業施設は、(景観に)気を配っているようにみえない≫
③≪雇用促進になる≫
④≪借地なので、都市美審議会意見より港湾局判断≫
と考えているが、それぞれ-
①≪時代に耐える景観≫
 横浜は、100年もの歴史を持った赤レンガ倉庫などの古い建物によって造られ、それが街の歴史となり未来への街並になっていく。アムステルダムでは、古い建物を市民の共有財にして皆で大事に使っている。
②≪港内海は横浜の中心部≫
 短期的な経済・客よせでなく、未来を見据えた都市計画が世界的に問題になっている。
③(男性的考えで賛成しかねないので、割愛)
④≪審議会の立ち位置≫
 MM21中心に景観デザインのバランスをとる重要機関』
2)「フランス公共空間整備」-赤堀忍(芝浦工業大学教授-環境/建築計画)
『フランスでの景観法は2004年6月に制定し、約1年後に実施された。
 歴史的には、
1984年-地方分権化、地方都市自立政策。
1992年-ユーロ発足、地方でのユーロ・シティ模索
1997年-京都議定書制定により、環境配慮した都市政策がとられるようになった。
2008年-環境に合わせた建築法グルネル法が策定。
 パリは、1977~89年かけてルーブル・オセルーなど文化施設を造り上げ、人々を引き寄せている。ミッテランの≪建築によって都市を活性化≫は、点々と存在するのをつなぎ人の流れを作るものである。
 地方都市政策は、先の京都議定書などの環境を重んじた物で公共交通活用で自動車からの脱却を目指した。90年代、車があふれそれを改善のためコストが安く景観も大きく変化する道路整備で、一般社用車路をへらし進入禁止地区を芝生しきつめたりとして、かわりに自転車利用を増やした。中心部に行くための列車も作り、車で乗り場まで来て乗りかえるもの。河岸(かし)には、駐車所を遊歩道や若者でも楽しめる公園に変えた。工場跡も文化施設・公園以外に裁判所として再利用している。地中海のニースも車があふれていたが、白黒の敷石と公共美術品を置き、公共空間開放地区にした』
(続く)



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