面戸板

2010年11月30日 19時17分27秒 | 明日のすまいを考える
 川崎市高津区溝口で大工をしている今井紀好です。
 面戸板と書いて'めんどいた'と読みます。
 田舎とかお寺でよくみられる垂木(たるき)が化粧(見えている)になっている垂木と垂木の間に入れる板です。それが無いと、屋根裏にスズメなどが入ってしまいます。
 下の写真は、屋根のかわらのアップです。

          

 洋瓦ですが、焼き物ではなくてセメント成形板です。セメント瓦といいます。
 焼瓦ではないので、15年もすると色がはげてきます。
 この瓦に面戸板が入っていなかったために、蝙蝠(コウモリ)が入るそうです。
 昔の瓦なので、ぴったり合う面戸板が有りません。
 さあどうしよう。

昔のヨウ壁

2010年11月24日 22時48分00秒 | 明日のすまいを考える
 川崎市高津区溝口で大工をしている(株)今井工務店の今井紀好です。
 大谷石という塀などに使う石材が有ります。
 以前うちの塀もそうでしたが、20年くらいすると風化してボロボロと落ちてきます。
 造成地などで、ヨウヘキとして使われたりもしていました。

          

 どのような補修方法が良いのか、はっきりとは言えません。
 もちろんコンクリートでやり替えるのが一番良いはずです。というのも斜めに立っている大谷石をコンクリートでやり替えれば、垂直に立てられるので、土地として使える面積が増えます。
 しかしかなりの金額が必要になります。
 今回は、大谷石に金網を張って、モルタルで仕上げる事にしました。金網をコンクリート釘で打ちますし、斜めに倒れているのではがれてくる事は有りません。
 金額は、コンクリートでやり替える場合の10分の1以下です。
 完成したら報告します。


          

増えてしまいました。

2010年11月21日 01時18分04秒 | 明日のすまいを考える
 川崎市高津区溝口で大工をしている今井紀好です。
 近所の電子機械を製作している企業の玄関周りを改修しています。
          

          

 土台が腐食していたり、筋交いが切断されたりしていました。
 やはり、目につく箇所は、このさいですから、補強したいと思います。
 二階の壁には、筋交いが入っていないのですが、そこまではやりません。
 構造用合板を窓下まで張ることで、済ませます。
 やるには、足場も必要ですし、キリが有りません。
 しかし改修工事をやる場合は、そのくらいのことを予想して、十分な工期を取っておきたいものです。

どうしたものか。

2010年11月16日 23時57分05秒 | 明日のすまいを考える
 川崎市高津区溝口で大工をしている今井紀好です。
 下の写真は、1か月ほど前に作った濡れ縁です。

          

 かた木なので、いつも上からステンレスのビスで止めるため、サッシの下のほうも土台を入れています。材料が余分にかかるのと、スマートでないところが少々気になりますが、今のところ経済性と後のメンテナンスを考えてこの方法でやっています。
 いつも塗装はしません。1か月経っているので陽に焼けて赤身(茶色身)が抜けているかと思いましたが、それほどでも有りませんでした。しかし、シミが出来ていました。

          

 雨戸の下の埃が雨にぬれて染み込んだのかどうか、わかりませんが、これでは困ります。
 施主さん、申し訳ありませんでした。
 塗装をすれば、ほとんど目立たなかったかとも思います。
 次回は塗装しようかと考えているところです。


Jacaranda

2010年11月15日 22時20分52秒 | 明日のすまいを考える
川崎市高津区溝口で大工をしている今井紀好です。
 建て替えのための解体工事が始まりました。

             

 木造2階建ての建物です。
 地盤が、道路よりも1mほど上がっているので、周りのヨウヘキ等も解体します。
 5日たったものが下の写真です。

             

 あと4日も有ればすべて終わります。
 造る時は、半年近くかかるのに、壊すのはあっという間です。
 難しい作業が一つあります。
 上の写真の真ん中あたりに写っている木を移動します。
 建て主さんからは、駄目もとで、移してくれと言われているので、気は楽ですが、何とか生き延びてほしいものです。
 ジャカランダという珍しい木のようです。
 インターネットで調べてみたら、中南米原産で、きれいな花が咲きます。

              

 植木屋さんではなくて、解体屋さんにユンボでガバット掘ってもらって移動します。
 植木屋さんに頼んでも枯れる恐れがあるので、あえて頼みませんでした。
 うまく育ったら、またご報告します。