日経ビジネスNBonlineの9月12日付記事である。
読者諸氏も、あるいは、記事に直接目を通したほうがいいと思われ、タイトル「ウナギ喰うならいまのうち~『ウナギ 地球環境を語る魚』」にリンクを張っておくので目を通すとよい。
記事内容は、「日本の食卓からウナギが消えるかもしれない」ということに関連する記事で、『ウナギ 地球環境を語る魚』井田徹治著を読んだ漆原次郎氏の読後感想記事である。
この記事を「地球環境」カテゴリーに分類すべきか、「文化」に分類すべきかで悩んだ末、「ウナギは日本の食文化のひとつ」というところから、「文化」のカテゴリーに分類することとした。
記事で気にかかったのは、「天然ウナギに見られる環境問題」と指摘し、「食資源としてのウナギの国際問題」である言及し、著者井田徹治は「日本人はウナギとの付き合い方を、今一度、考え直して見る必要があるはずだ」と訴えているとのこと。
このウナギについて、ついに今年、ワシントン条約会議でヨーロッパウナギが「絶滅の危険が高まると考えられる種」に指定され、国際取引に制限が掛けられたとのこと。
ウナギの養殖に際し、ヨーロッパからシラスを輸入し、それを養殖し市場に出荷していく流れがあり、中国や台湾での養殖も事情は同じである。
ヨーロッパウナギが絶滅危惧種として国際取引に制限がかかれば、そのシラス輸入に制限がかかり、これまでの養殖事業の一つの前提条件が崩れることになる。
しかも、日本の食卓での消費が大半で、「7割を消費する日本が、世界を軋ませている」とのことである。。。
Written by Tatsuro Satoh on 17th Sept., 2007