松坂のメジャー初完投勝利に対しては、おめでとうといっておくべきか?
ボストンの地元紙も、「完璧な制球」、「快投ダイスケ」と松坂を称賛しているとのことである。
松坂は124球を投げて6安打、5奪三振、1失点の内容でメジャー初完投勝利を挙げ、築いた内野ゴロの山は16に及んでいるとのこと。
文句のつけようのない内容である。
試合後、相手方タイガースのリーランド監督は「非常に印象的だった。落ち着きがあり、いい球を持っている。すべきことをわかっているし、いいピッチャーだ」と松坂を評価したとのこと。
レッドソックス投手陣にあって、今季初の完投を成し遂げた松坂。球団のルーキーとしては1994年以来の偉業となったが、「完投に関しては、それほどうれしくはない。でも、フェンウェイ・パークで初めていい投球ができたことについては興奮している」とコメントしたとのこと。
地元Boston Globe紙も、監督のコメントも交え、次のように報じている。
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2007.5.14付 Boston Globe紙
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"I didn't see a reason to take him out. He wasn't giving up hits."
We apparently have lucked into a manager who is willing to go by feel every once in a while. What an amazing concept.
"He never came out of his delivery," Francona elaborated. "If you've thrown over 100 in seven innings, there's usually a reason. Then you have things to consider -- matchups maybe. But I saw no reason to take him out, whether the score was 3-1 or 7-1."
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MAJOR.JPにおいても、「9回のマウンドへ向かう時、3万6935人の観客は松坂をスタンディングオべーションで迎え、それは最後の打者イバン・ロドリゲスをサードゴロに仕留める瞬間まで続いた。試合後の松坂は『ファンの大きな歓声が後押ししてくれた』と語る」と記事を締めくくっている。
松坂に対する期待が現実のものとなったことを感じ、それを記事のニュアンスとして伝えようとしているように感じる。
地元ボストンのファンに受け入れられ、スタンディングオーベーションでファンに喜んでもらえるというのは、やはり、プロ冥利に尽きるものではないかと感じる。
これを起点に、長いシーズンを戦い抜いてもらいたいものである。