■穀物戦争 蟷螂の斧(第189話) 発表1981年9月
評価 ★★★
依頼人 穀物メジャー カーギル社マクミラン会長
ターゲット 穀物倉庫の換気口
報酬 不明
今回弾丸発射数 1/ 通算弾丸発射数 1,190
今回殺害人数 0/ 通算殺害人数 1,302
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 77
<ストーリー>
丸菱商事ニューオリンズ事務所の藤堂は、穀物メジャー相手に情報戦を展開、二度までもメジャーに苦汁をなめさせる。”ジャップ”にやられたメジャーは本気で藤堂を潰しにかかる・・・
<この一言>
世界一の穀物会社が社名を名のらんとは・・・よほどうしろ暗い商売をしている・・・と、いうことか・・・
<解説>
丸菱商事ニューオリンズ事務所の藤堂は、日本の農業政策を憂い、食物自給率の向上を目指すべく、穀物メジャーを通さない穀物の流通を画策していた。
一度ならず二度までも藤堂の策に嵌められた「カーギル」「ブンゲ」「コンチネンタル」「ルイ・ドレフェス」の穀物メジャーは、メジャーの市場を荒らす藤堂を許すことができず、藤堂の所有する「エレベーター(=穀物貯蔵庫)」の爆発をゴルゴに依頼する。
ゴルゴは、特殊弾丸を銃職人「デイブ・マッカートニー」に依頼、わずか20ミリの隙間をぬっての狙撃を完遂させる。
全てを失う藤堂であるが、次作『穀物戦争 蟷螂の斧 汚れた金』でメジャーに復讐を果たす。
日本の農業政策について問題提起する、社会性の強い作品。ゴルゴが、カーギル社に電話した時の対応を皮肉っているのが面白い。ゴルゴに接するときは、ビジネスマナーにも気を配らなくてはならない。
なお、デイブ・マッカートニーは 『AT PIN-HOLE!』(第7巻-1)、 『軌道上狙撃』(第39巻-1) に続き3回目の登場。
ズキューン
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ゴルゴ13に登場する日本人は大体゛狸親父か日和見主義の政治家゛みたいなキャラクターが良く出てくるイメージなので、よけいに藤堂は印象的です。
この作品では挫折を味わう藤堂ですが、次作でも歪まず、偏執的にもならずに戦う姿が素敵です。
清々しく強い藤堂は、漫画の中のいちキャラクターですが、どこか「日本人の誇り」みたいなものを感じられて勇気をもらえます。
私もぜひ見習いたいのですが、なにかにつけ挫折してばかりで情けないです…。
>清々しく強い藤堂は、漫画の中のいちキャラクターですが、どこか「日本人の誇り」みたいなものを感じられて勇気をもらえます。
同感です。藤堂は、非常に存在感のあるキャラクターで、印象に残ります。ゴルゴ・シリーズを離れて、藤堂を主人公にした作品をリリースしてもらいたいですね。
>藤堂と友人が米で“乾杯”をするシーン
いいですね。この作品全体を通じて、日本の、あるいは日本人の忘れてしまった何かが描かれているような気がします。
昔確か「一粒で二度おいしい!」というキャッチフレーズのCMがありましたが,今作は讃美歌13番さんの語られている社会性の強さに,藤堂たちのアクション・シーン,ゴルゴの神業的狙撃と一作で幾つもの見所が有る作でしたね。
ただあえて言えば「サメのエピソード」はちょっとB級映画っぽい場面に見えてしまいました。
昔確か「一粒で二度おいしい!」というキャッチフレーズのCMがありましたが,今作は讃美歌13番さんの語られている社会性の強さに,藤堂たちのアクション・シーン,ゴルゴの神業的狙撃と一作で幾つもの見所が有る作でしたね。
ただあえて言えば「サメのエピソード」はちょっとB級映画っぽい場面に見えてしまいました。