大晦日(Das Silvester)

2010-12-31 | 新年
ベルリンには、大晦日に必ず食べるというケーキがある。

その名も ジルベスタ・プファンクーヘン(Silvester Pfannkuchen) またの名を、ベルリナークーヘン



見ての通り、ふっくら真ん丸の揚げドーナツで、中には色々なジャムやクリームが入っていて、パン屋で買う。

普段でも時々売っている店もあるが、普通はすっぱいジャムが入っていて、粉砂糖がかかっている物だけ。

しかしこの時ばかりは、トッピングや中身のクリームの種類が店によって違い、自分の好みを見つけるのも楽しみ。





ドーナツ好きの私には、大晦日だけと言わず、毎日でも食べたい物だ。

もうひとつ、ジルベスターといえば、花火(Das Feuerwerk)
一昨年の大晦日は、ブランデンブルク門まで、カウントダウンと同時にあがる花火を見に行ったが、昨年からは自宅周辺で楽しんでいる。

今年は相方が花火を買ってきた。



右の線香花火は、夏に大阪の知り合いが送ってくれた物。

でもドイツでは、花火は大晦日にしか出来ないので、今日までずっと我慢してきた。

夏の風物詩でもある線香花火を、この雪景色の中でするするなんて、なかなかオツなものかも? 

さらにもう一つ、ジルベスターといえば、ジルベスターコンサート 

ヨーロッパの人たちの年越しは、ジルベスターコンサートに行くのが伝統で、一度は私達も行ってみたいと思うが、なかなかチケットが手に入らない。

たまたま先日、チケットが残っていると連絡をいただいて、ヤッター!と思った矢先、相方が風邪で具合が悪くなり、残念ながら断念・・・

でも、テレビでは、紅白歌合戦なみに、コンサートの様子が放映されている。

もちろん生の迫力には及ばないけれど、ドレスデンのゼンパーオーパや、ベルリンフィルなど、あちこちチャンネルを変えながら、ゆっくりコタツで見るのが私達にとっては上等かも・・・ 



和音はすでに、コタツの中 

もう少ししたら、年越し蕎麦をたべま~す 

8時間遅れの、ベルリンの大晦日 でした 

くるみ割り人形(バレエ)

2010-12-28 | 芸術鑑賞
12月26日(日) 

かねてから観たかった、バレエの『くるみ割り人形』を、相方と一緒にDeutsche Operに観に行ってきた

席は、奮発して一階席前から6列目 

オペラグラスが無くても、ハッキリ表情まで見えるって、素晴らしい!!

ストーリーはいたって単純なものだが、衣装もヨーロッパ風で美しく、次から次へと展開する舞台に、あっという間の2時間だった 









物語の内容が、クリスマスイブ、ということで、毎年この時期になると上演されているのですが、この演目は、ひょっとしたら今年が最後かもしれないそうです。

そして、なんと嬉しいことに、ベルリン国立バレエ団で活躍されている針山愛美さんと、開演前にお会いして、初めてお話を伺うことができました。

針山さんは4歳からバレエを始め、13歳という若さでロシアに留学し、3年後には、国立 ボリショイバレエ学校に留学。今ではウラジミール・マラホフ(マラホーフ)とともに、世界で活躍されています。

細身で長身の彼女は、すでに舞台メイクを済ませていて、ジャージ姿ではあったけれど、生き生きとした表情でお話される中に、凛とした力強さを感じる、とてもエネルギッシュな明るいかたでした。


中央 黄色いドレスが針山さん

ベルリンで活躍されているバレリーナは、他にも何人かいますが、これからも応援しながら、私達も楽しませていただこうと思っています。

バレエの帰り、記念に、マルクトでくるみ割り人形を買いました 

母の命日

2010-12-25 | 井戸端
12月25日(土) 

一夜明けて、再び雪が積もっていた。

今日は、母の8回目の命日 

イエス様の誕生日が、母の命日になった8年前の今日、母を自宅へ搬送しようと外へ出た時、初雪が降ってきたのを今でもハッキリ覚えている。

その頃、私達は大阪で暮らし、母は近くの病院に入院していた。

死因は多臓器不全。享年66才だった。

母は、60才の時から腎臓を患い、人工透析を始めた。

最初は、風邪から肺炎を起こしたのがきっかけで入院。

そのうち肺に水がたまり、わき腹の後ろを大きく切開され、チュウブを突っ込んだまま1週間以上溜まった水をぬいていた。

その後、腎臓が弱っていると言われ、そのまま入院治療が行われたが、結局腎不全となり、透析をやむなくしなければならなくなった。

最初は一週間に1~2回程度だったのが、そのうち一日おきになり、亡くなるまでの母の人生は、毎日が生きる為のものになった。

Frohe Weihnachten!(メリークリスマス!)

2010-12-24 | クリスマス
 クリスマスおめでとうございます!

ベルリンは先日から雨が降っていて、大盛りだった雪がずい分溶けて、少し暖かい(0度くらい?)クリスマスを迎えています。

8時間の時差はありますが、ともにクリスマスをお祝いいたしましょう。

恵み豊かな時をお過ごし下さい 

『 光は暗闇の中に輝いている 』ヨハネによる福音書 1・5

Peace be with you 

ポツダム

2010-12-22 | クリスマス
少し前のことになるが、ベルリンのお隣、ブランデンブルク州のポツダムにある、クリスマスマルクトに行ってきた。

ポツダム中央駅(Hbf)からトラムに乗って、目指すはブランデンブルク門。

そう、ここにも同じ名前のブランデンブルク門があるんです。



ベルリン州、ベルリンのブランデンブルク門と、ブランデンブルク州、ポツダムのブランデンブルク門。

じつは、ポツダムの方が20年早く建てられている。

その門から始まるクリスマスマルクト





だいたい、マルクトに並ぶ食べ物や飲み物、クリスマス用品や衣類など、どこも大して変わりは無いが、ここ、ポツダムは、通りの建物に入っているお店が個性的でオシャレ。

フェルト専門店のオーナメントを見たり、アンティークのお店に入ったり、寒くて耐えられなくなったら、カフェに入ったり、

別の楽しみ方ができる。

この日は、雪がたくさん降る前だったけれど、とっても寒く、

とにかく体を温めようと、飲んだグリューワインは、Holunder と言って、 ニワトコの実(英名でエルダーフラワー)でできている、ちょっと樽の香りのあるものだった。

Nuss(ナッツ)入りは、格別美味しい 

去年、サクランボから出来たグリューワインを飲んだが、他にも色んな味があるのかも知れない 

なーんて、ワインを片手にお喋りしながら歩いていたら、しまいに手や顔が凍るように冷たくなって、とてもこれ以上 外に居るのは無理!

と、一旦デパートの中へ避難。

あぁ~ 手足がとけていく・・・ 

再び外に出て、ひととおり個人のお店を見て周り、最後に見つけた可愛いクレープ屋さんで、おやつを食べることに。

 LA MADEEINE  

私が選んだのは、キャラメルクレープ4ユーロ、に1ユーロでアイスと生クリームをトッピングしたもの 

マルクトにも必ずクレープの出店があるが、やっぱり専門店のクレープは旨い!

しかも値段はそれほど変わらず、暖かいところで美味しいクレープをゆっくり食べられてラッキーでした。



これは、到着早々に食べた Quarkbällchen (揚げドーナツ)

見た目と違ってフワフワで、甘さもほどよく美味しい。

まだまだ見足りない感じだったけど、ベルリン郊外で一番近いポツダムは、とてもステキな街でした。

ハレルヤ!

2010-12-21 | クリスマス
第4アドベントに入った 

もうすでにクリスマスカードを送った人、プレゼントの準備をし、自分もどんなプレゼントをもらえるかとワクワクしている人

恋人と、そして家族で、楽しいクリスマスを過ごそうと計画している人。

世界中で迎えるクリスマスを間近にし、こんな素晴らしいプレゼントはいかがでしょう?

とあるフードコート(多分、アメリカ?)のランチタイムに、突然わき起こった感動の渦。

子供もおじいちゃんもおばあちゃんも、偶然そこに居合わせた人たちが、一瞬ではあるけれど、興奮と感動を共にし、幸せを感じた瞬間 

驚きつつも、歌っているその顔には、喜びと感動と、そして生きている幸せを感じます。

知り合いの人が見つけて、見ているうちに涙があふれて止まらなくなった感動の動画。(Rさん、勝手に使ってごめんなさい)

こんな素晴らしいプレゼントをもらえたら、最高ですよね!

一日に、50万人もの人がクリックしています。

Hallelujah,for the Lord God Omnipotent reineth,
Hallelujah!
The Kingdom of this world is become the Kingdom of our Lord and of His
Christ,and He shall reign for ever and ever,
Hallelujah!
King of Kings,and Lord of Lords,
and He shall reigen for ever and ever,
Hallelujah!

王の中の王 ぜひ声を出して歌ってみてください

世界に平和がありますように。

 ハレルヤ~!

今日も雪

2010-12-20 | 暮らし
毎日シンシンと降り続ける雪は、今までに無いほど積り、我が家の前にある木や階段が姿を消した 

年末年始を日本で迎えようと、今日出発予定だった知り合い達の飛行機は、のきなみストップ。

出張で日本から来ていた社員たちも、昨日飛ぶ予定だったが、結局ベルリンのホテルへ再び戻り、いつ日本へ帰れるかは未定。

恐ろしや、千年振りの大寒波 

クンクン・・・ 

 ・・・ズッポリ 

ムムム・・・??  ・・・

車谷 長吉(くるまたに ちょうきつ)

2010-12-16 | 読書
先日の雨で、雪はスゴイ勢いで融けていった。

と思ったら、また夕べから降り始めた雪は、今朝になって40~50cmほど我が家の前に降り積もり、

庭の方のガラス戸を開けたら、ドサッと雪が倒れてきた 

あ~ァ こんな日は、家で読書でも・・・

そこで、最近読んだ本で、面白い作家さんをご紹介しよう。

車谷長吉(くるまたに ちょうきつ)さん

最近は、朝日新聞の日曜版で、「悩みのるつぼ」という人生相談もしているようだが、じつに面白い人生感覚を持つ作家さんである。

まずは、『赤目四十八瀧心中未遂』 

1998年に第119回直木賞を受賞。

2003年映画公開

主人公の男(生島与一)が、人生に失望し、現実逃避に流れ着いた尼崎のぼろアパートの一室で、来る日も来る日も、焼き鳥用の臓物をさばきクシを仕上げる仕事にありつく。

そこで出会った、綾という、ヤクザ(刺青師)の女に惹かれるが、最初はまったく相手にされず、ある日「私を連れて逃げて」と持ちかけられる。

将来への希望も欲も無く、ただ一日を黙々と臓物をさばくことで生き延びている生島の、運命が動き始める。

赤目四十八滝(あかめしじゅうはちたき)とは、三重県名張市赤目町を流れる滝川の渓谷にある、滝の総称で、綾が心中の場所として選ぶのだが、

寸前に生島の前から姿を消し、残された生島は死ぬこともできず、再び現実に引き戻される・・・

この映画では、昨年のベルリン国際映画祭で、最優秀女優賞(銀熊賞)に輝いた寺島しのぶさんが、綾の役を演じている。

もう一冊は、 『四国八十八ヶ所感情巡礼』

これは、実際に作家が奥さんの高橋順子さん(詩人)と、2008年の春、お遍路旅に行った時の日記。

最近では、車やタクシーを使って巡礼する人が多いなか、二人は歩いて八十八ヶ所を巡り、本中では、「楽をして極楽へ行こうなどと考えるヤツは、まず極楽には行けない」 と、何度も繰り返し言っている。

道中で出会った人や、気付いたこと、泊まった宿の事や、同泊した人の事、事件、事故など、淡々として鋭い世相批判が面白い。

さらには、徳島と香川のゴミの不法投棄の多さに閉口し、「知事は一体何をしているのか」と、何度も書いていることから、出版の際、この部分を載せて良いものかと検討されたそうな。

特に印象に残ったのは、毎回(毎日)出てくる、「野糞」の記録。

お遍路日記というより、お便路日記と言ってもいいくらいに、ほとんど毎日、畑やあぜ道で、処構わず野糞をし、それを必ず嘆いている。

彼は、強迫神経症という病を持ち、その薬の副作用で便秘になり、下剤を服用するため、便意がいつ襲ってくるか分からないという事らしく、

笑って良いのかどうか戸惑うところだ。

車谷長吉さんは私小説作家で、人間の醜さ、浅ましさを書くことを商売にしているのが作家だと言い、今まで多くの人をモデルにし傷つけてきた。

だから、その罪滅ぼしの為に巡礼に出た。と書いている。

作家でなくとも、人を傷つけることは誰にでもあることで、それが公になって一番傷ついたのは車谷さんのような気がした。

ちなみに、赤目の生島さんは、車谷さん本人の事だそうです。(生きてて良かったね)

寒い冬、ナイーブで正直な作家に一度出会ってみてください。

手作りリース

2010-12-16 | クリスマス
今年のフラワーアレンジメント教室(12月7日)、クリスマス・スペシャルレッスンは、リース を作った 



どお? どお!? なかなかエエでしょ~!  (自画自賛)

リボンの所にサンタが隠れてます~

大阪の教会では、毎年作っていたんだけど、なかなか一人では作れなくてね~、何年振りでしょう。

そういえば、昨年はアドベントクランツを作ったんでした。

あれから早1年が過ぎたんですね~

生のもみの木の葉を、土台に刺していくだけの単純作業ですが、みんなでお茶を飲みながら、それぞれのアイデアを交換し、とっても楽しい時間でした。

来年の6日まで、枯れないでね~