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ノロの日記

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小豆島(4) オリーブと瞳

2008-04-04 | 斑鳩町外
小豆島といえばオリーブと二十四の瞳と相場が決まってる。

まあ、ぼくの乏しい知識では、その程度でした。
オリーブオイルは好きです。料理にもよく使います。小豆島産かどうかはしりませんが。小豆島のオリーブってのは、きっと村おこしの一環なのだろうと思っていました(あとで事実は微妙に違っていたことを知りました)。

二十四の瞳は、小説を読んだことも映画を見たこともTVドラマを見たこともありません。なんか、若い女の先生と島の純朴な子どもたちの戦争中の話、らしい、というくらい。基本的にあんまり惹かれないストーリーです。

じゃなんで小豆島かというと、二つくらい前の小豆島記事に書いたように、以前、兵庫県の瀬戸内海に面した町、日生(ひなせ)に行ったとき、そこから小豆島へ船が出ているというのを聞いて、そのとき刷り込まれたからにほかなりません。

つまり、小豆島へ行って何をするとか何を見るとかそういうアイデアはまったくなかった。ネルにいたっては、1週間ほど前になって「ガイドブックみたんやけど、小豆島ってあんまり(以下略)」と言い出す始末。

行き先、変えようか、なんてことも言ってましたが、まず小豆島ありきであったので、いまさら行き先を変えてもなんだしなあ、行ってからまあ決めようや、という、はなはだ消極的な感じでした(小豆島の人が読んでたら気を悪くするかも知れませんので、そういう人のために今言っておくと、小豆島サイコー!めっちゃ楽しかった!!)。

さて、無事にオリーブユースに着いたわれわれは、まあどっかに行ってみようということで、自転車を借りました。

どこへ行く?と相談して、天気もいいし、岬に行ってみたいから、「二十四の瞳映画村」へ行こう、ちょうどユースの近所のおじさんにクーポンももらったことだし、というわけで、海岸線を東へ向かいました。



内海湾をぐる~っと回ります。映画村まで表示では9キロ。

ところで「内海」は「うつみ」でも「うちうみ」でもなく「うちのみ」です。

どうも小豆島は、ぼくがなじんでいるのとはちがった読み方をする地名が多いらしく、「苗羽」は「のうば」と読む。その苗羽、醤油工場が立ち並ぶ場所です。

小豆島の特産品には、オリーブ以外にはこの醤油と、それを使った佃煮があるそうです。

醤油工場の近くには、会社が作った記念館なんぞもありまして、入ってみました。



醤油がどやってできるかとか、会社の歴史とか、展示もしっかりしていてなかなか楽しいです。
おじさんにもらったクーポンのおかげで醤油の小瓶ももらいました。おじさん、ありがとう。

ふたたび内海湾にそって走り出します。



道がいいです。
この島についてバスで移動しているときにも感じたことですが、どうも道がよい。
よすぎるくらいいい。走りながら、昔の道はもっと上、尾根伝いにとおってたんじゃないかという気がして仕方ありませんでした。

海岸沿いの道を多少アップダウンしながら、ひたすら岬を目指します。

と、こんなところにこんなものが。



なごむ。

ところで、ふだんから「体力はないねん」と自信たっぷりに断言するネルは、しかし、楽しそうに自転車をこいでいく。

「だって、岬に行くんなら自転車じゃなきゃ」

バスやタクシーでいったんでは岬にいった気がしないというのです。
ぼくも同感。

道沿いには、別荘や企業の保養施設がいくつもあります。
なかには主をうしなって久しい感じのさみしいものも。
宗教団体の施設もありました。

つまり、あんまり昔からの集落はない。

少しはありました。

穏やかな海で、高波の心配がないからか、海岸ぎりぎりに数軒固まっているところがありました。
山肌に張り付くように畑が作られていました。

その中で比較的大きかったのが、田浦という集落でした。

ライオンズクラブが建てた「二十四の瞳発祥の地」という看板が目立ちます。
でも「発祥の地」ってなんかおかしくないか?

それはともかく、やっと目的地に近付いたのだとうれしくなりました。

道から眺めた田浦の集落は、川沿いに山のほうへ広がっている。ちょっとした防波堤もある。漁村だったのかな。

そんなこんなでさらにそこから数分行った先が映画村。
ちょうど観光バスがいて、人がたくさんいました。

映画村に入る前に、アイスクリームをどうしても食べなければ済まない人間が二人いました。

ぼくとエムです。

バニラ、がなく、オリーブと醤油を買いました。アイスクリームの話です。

醤油アイスは「キャラメルのような」と言って言えないこともない。
好みは、オリーブ。さわやかな味でした。




今回の記事で映画村に入る予定でしたが、長くなったのでここまで。
次回は映画村の中に入ります。くどいですがぼくは二十四の瞳は読んだことも見たこともありません。

続く

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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二十四の瞳は (マルコ)
2008-04-05 21:47:54
この正月に1号娘@小4の人が読んでたので脇から覗き込んで後に略奪して読んだのですが、こんな話とは思わなかった!というのが感想ですわ。子どものころ読んだり観たりした覚えもあるのですがラストで老婆のように描かれる大石先生と同世代の40歳になって読むとなんか風景が違って読めましたわ。
岬への道のりは最初、自転車で颯爽と現れる大石先生とラストシーンで息子が漕ぐ舟でやってくる大石先生とその対比がとても印象的でした。私も行きたいな映画村。私は小舟を1号娘に漕いでもらってよぼよぼ行くかな。

ところで山の辺の道には「みかん発祥の地」というみかん農園があるんだけどそれってのもちょっと変だよね>「発祥の地」の使い方
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Unknown (ノロ)
2008-04-05 22:20:59
>こんな話とは思わなかった!

実はぼくも同じ感想を持ちました。うわさでは聞いてたんですがね。「思ってるのとはちがう話だ」って。
その件は、次回の記事にでも詳しく書きます。

「みかん発祥の地」って笑。
どういう意味ですかね。みかんはここが原産地だ!とでもいうつもりなのかな。まさか。

ここからはじまった、という意味で、「二十四の瞳発祥の地」って間違ってないような気もするんですが、なんかおさまり悪くない??
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