漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

標的(3/16) ああ言えばこう言うヤツら

2008年05月03日 11時28分14秒 | 第8話/標的

 さぁ~、ハリソンさんのこの言葉を元に、
「トリストラム・シャンディ」について語っている古今の人達の言葉を
分析してみて下さいよ~っ!
第19話でマー坊が言う予定のセリフですが、
「だんなって、時々いい事言うんですね!」

 上は歴史上~現代に至る有名人・高名な学者さん達から、
下は作者みたいな特に高学歴でもないし、一流企業の会社員でもない、
一般の人達の言葉、何よりもあなた自身、そして本物語中の登場人物達が、

「一体どのような心の持ち主なのか?」
「いかなる趣味嗜好・思想や願望を持っているのか?」

― を考えてみると
これまた実に面白いですぞ~っ!!

 「と学会」会長の山本弘さんが、

「ノストラダムス自身よりも、ノストラダムス研究家の奇妙な生態の方が何百倍も面白い。」
「僕はノストラダムス研究家研究家。」

― と、今から10年前に出版された「トンデモノストラダムス本の世界」の中で言っていましたが、
実は作者、それと同じような距離感覚で、これからの話を描いて行くつもりで
いるのです。

でも、ウォルポールさんがどんな心の持ち主なのかは、今の所私には見えて来ないわ。
この話の登場人物としては珍しくダンディ系で、違和感すらあるって感じしか・・・。

何か身構えているような雰囲気がありますよね。ママン。
「言っている事は正しいんだけれど、何を偉そうに!」ってヤツ。
俺はこういう「お気取り系」はハッキリ大嫌いだね!

でも、本家はオーフォード伯爵家なのよ~。
ウォルポールさんも最後には家を継いで、4代目の伯爵様になるんだから!

初代伯爵の親父は、英国の逆・老中田沼意次(1719-1788)。
ご飯を一緒に食べたら、皿の下に「山吹色」があったとさ。
「ふっふっふっ…お主(ぬし)、悪(ワル)じゃのぉ~!」

しかしじゃぞ、このウォルポール殿、
最後にはハリソンからとんでもない目に遭わされるような事が書いてあったな。
この御仁(ごじん)もこの話の登場人物の「宿命」として、段々に崩れて行くのではないかの~。


フィレモン翁(おう)のおっしゃる通り。
次ページからは、ウォルポール氏の〈脅威の本性〉がボロボロと出て来ますゾ!
今日の続きは明日。