Semantic High!

グルコースの中の人のブログ

Skypeで分散オフィスを

2005-01-13 19:22:51 | glucose inc.
グルコースの中の人は2人とも学生です。昼間はアダチ(学部生)は授業に出たりテストを受けたりしてますし、おおむかい(院生)は研究所で研究しています。よって、グルコース社としての活動、打ち合わせや「goo RSSリーダー」の開発をするのは自然と夜~夜中~早朝になります。こういう環境だと、オフィスを設けて集まるよりも、それぞれが自宅にいたほうが何かと都合がよい(疲れたらすぐ寝られるし…)ので、そのようにしています。まあオフィスがないのはお金がないからというのが一番の理由ですが。

しかし、分散していると社員間コミュニケーションにはやはり制限がでてきます。もちろんメールや携帯やメッセンジャーは常用していますが、ふと何かを相手に伝えたいときに作業が中断するのがあまりよろしくない。自分の作業も相手の作業も止まってしまう、そのコストを上回るような重要なことか?などと考え始めるとたいていの雑談ができなくなってしまいます。本当はそういう雑談こそが組織としては重要なのに。

やっぱりオフィスが必要か、と会社の預金残高を眺めたりして嘆息していたときに、世間で大流行しているらしいというSkypeを試してみたところ、これが大当たりでした。Skypeは改めて説明する必要がないのかもしれませんが、インターネット電話や音声チャットの一種です。かっこよく言えばIPテレフォニー。昔から音声チャットのできるソフトはいろいろとありましたが、革命的だなあと思ったのはその音質。携帯よりも、固定電話よりもクリアに聞こえます(たまに強いノイズが入ることもありますが)。Skypeのおかげでヘッドホンとマイクが一体化したヘッドセットが売れに売れているらしいですが、そりゃ欲しくなります。

そのころはたまたま忙しくてヘッドセットを買いにいく時間がなく、ふつうのヘッドホンとノートPCに内蔵されているマイクを使ってSkypeを楽しんでいましたが、そのあとヘッドセットを買って再び試したところ、あることに気がついてヘッドセットは使わなくなりました。

分散オフィスにおいては、まわりの音が聞こえることが重要だったのです。ヘッドセットのマイクは声を拾うことに特化していて、話すときはいいのですが、まわりの音はPC内蔵の「いい加減な」マイクを使う方がよく拾ってくれます。弊社アダチがキーボードをかちゃかちゃと叩いている音を聞いて、ああプログラミングをがんばっているんだなあと思い、その時に流れている音楽とかテレビの音声を聞いて、それにまつわる雑談をしたりする。幸いなことにブロードバンドの発達によって、Skypeをつなげっぱなしにしていても大丈夫な環境はできています。しゃべるだけがコミュニケーションではなく、雰囲気の共有こそがオフィスのひとつの役割で、それを分散オフィスでも実現できるという可能性がSkypeによって見えてきました。ただし2人の生活リズムが違っているとどうにもならないので、そのあたりは意識合わせをすることとして。

これでグルコース社では夜中にだらだらとしゃべりながら開発を進めることができるようになりました。残高も減らなくていい感じです。もちろん大規模な企業で同じことができるとは思いませんが、週末起業のようなものを考えておられる方には適しているのではないでしょうか?

おおむかい拝
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1 コメント

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通信における周囲の雰囲気 (GALANT's Cafe)
2005-01-14 09:54:41
goo RSSリーダーを、愛用させていただいております。

んんん?と思う点もあるのですが、なかなか使い勝手がよいです。

Internet Explorerのモジュールを使っているためか、別の原因か、リーダーが突然飛ぶ時がありますが。



人は、さまざまなものを利用して、コミュニケーションしていますよね。

会話の周囲の雰囲気も、雑音にしか思えないものなどから伝わってきます。



人って、「それだけ」では生きていくことが難しい生き物なのかもしれません。

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