上海で暮らしてみた

2年目駐在員のささいな日常ブログ

最近のタクシー事情

2014年03月17日 | 生活いろいろ
"中国はタクシー料金が安くて、どこに行くにも手軽で便利"

最近、こんな常識(?)に変化がでてきました。

原因はタクシーの配車アプリ。
下の画像は「DIDI打車」というアプリの画面。


携帯電話から、「現在○○にいて、○○へ行きたい」と発信すると付近を通行中のタクシー数十台に情報が配信され、
一番早く応答した運転手が拾いにきてくれます。

しかも

普通はタクシーを呼びつけると追加料金が発生しますが、このシステムを利用すると逆にキャッシュバックがあるのです。
(どうしてそうなるのかは、少し複雑な事情があるので省略)
更に、利用者だけでなくシステムに応答する運転手側にもキャッシュバックがあります。

これだけ聞くといいシステムに見えますが、大勢が使用するとある問題が発生します。

そう、流しのタクシーがつかまりにくくなるのです。

運転手にとっては、流しの客を乗せるより、アプリで呼ばれた方がキャッシュバックが入るのでそちらを優先します。

知人によると、先日流しのタクシーを止めたところ、こう言われたそうです。
「私は今、「DIDI打車」の客を迎えに行く途中だ。でも、あなたがキャッシュバックと同じ額を追加で払うなら乗せてもいい」
日本だったら即通報ですな。

本来便利なはずのシステムが、キャッシュバックと運転手のモラルの低さによって社会問題化しています。

当局もはじめは静観していましたが、"流し問題"に加えて、ドライバーが運転中に携帯電話ばかり見ている安全性の問題や、
情報端末を使えない年輩者などがタクシーを拾えない(拾いにくい)事態を受けて、朝夕のラッシュ時間帯のアプリ使用禁止を打ち出しました。

この問題、これからどうなっていくのか・・・?

謝謝!


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ヒマリの里親募集 | トップ | ヒマリのその後 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿