Ginza Fashion Academia

Giza Fashion Academiaとはメンズファッションの原理原則を学ぶ場、よりファッションを楽しく。

Ginza Fashion Academia 「フォーマルウェア」の第2回目が開催されました

2017-07-23 06:19:35 | レポート
Ginza Fashion Academia 第二期のテーマはフォーマルウェア。その第2回目の講義が開催されました。タイトルは「日本の常識は世界の非常識」。講義はまずメスジャケットの紹介から。メスジャケットをあなたはご存知でしょうか?



主任講師の出石先生が着用されているのがアンティークのメスジャケット。



1898年当時スペイン領だったキューバに停泊中のアメリカの戦艦メイン号が何者かによって爆破沈没され、「メイン号を忘れるな」とメディアが扇動。スペインとの開戦(米西戦争)のきっかけとなった有名な巡洋艦。(後に実は故障による自損事故だったことが公にされた)。その軍艦の中、上官はディナー時、燕尾服を着用するのがならわし。しかし真夏、流石に暑い、これを艦長の英断により燕尾服のテールをカットしたのが始まり。よって着用はブラックタイ+カマーバンド
メスジャケットのメス(Mess)とは、ずばりメシが語源です。

最初からグイグイ引き込まれる講義。今回はその時着用するカマーバンドの由来、そしてスカーフを簡易なカマーバンドの代わりに流用する時の着用方法の実演や



アスコットクラバットの本来の結び方など、盛りだくさんの講義でした。

「日本の常識は世界の非常識」ここでは略礼服に異議ありとし、欧米での結婚式、葬儀の時の服装を例に日本では未だに残る「冠婚葬祭、変えるのはネクタイだけ」というのをそろそろ止めてもいいのではないか、との提案。では実際にどのような装いがいいのか?

興味が尽きない講義内容でした。

今回も大変貴重な資料が多く配布されました。



Ginza Fashion Academia 期の途中からの参加も可能です(今までの資料もお渡しします)。ご興味を持たれた方はメッセージを送るのところから、お名前、ご連絡先(メールアドレス)をご記入の上、お問い合わせください。

次回講義は8月5日土曜日15;00。今からとても楽しみです。