ドラマ「魔王」第7話『偽りの姉弟…優しい嘘が死を招く』の感想です。
一部ネタばれを含みますので、まだドラマをご覧になってない方はご注意下さいませ。
成瀬弁護士の正体(成瀬領=真中友雄=雨野真実)を突きとめた記者・池畑は、
成瀬の策略にはまってあっけなく死んでしまいました。
芹沢刑事は”雨野真実”に操られた父・栄作が大隅を使って池畑を殺害させたのではないかと疑い、
栄作に署まで同行するよう求めます。
そこへ、成瀬が現れます。
成瀬は栄作に証言させるなら、しかるべき手続きを取るように言います。
「部外者は黙ってて下さい」と成瀬に言う芹沢に対して、栄作が放つ言葉が秀逸です。
「彼はうちの顧問弁護士だ。部外者ではない。
部外者は お前の方だ」
お父様の今週の名言です!
私、このお父様の芹沢栄作(石坂浩二)が結構好きなのですが、やはり成瀬に殺害されてしまうのでしょうね…。ちょっと残念。
このあとの芹沢の台詞、
「同じ過ちを繰り返すのですか。
11年前、僕と父さんが真実をもみ消したためにこんな事件が起きてるんです」
これには、成瀬も一瞬心を動かされたようですが…。
入院中の成瀬の姉・真紀子の元には、池畑が成瀬の正体を録音したCD-Rが届きます。
それは、成瀬領の正体が英雄の兄・友雄だという秘密を録音したCDでした。
そこへ訪ねてくる成瀬。そして、芹沢もやってきます。
芹沢は池畑死亡の現場に残された宅配の伝票から、池畑が真紀子にCD-Rを送っていたことを突きとめたのです。
成瀬、絶体絶命のピンチ!!
この後真紀子の機転と成瀬への思いから、成瀬はピンチを脱出できました。
さて、芹沢の兄・典良(劇団ひとり)の元にも赤い封筒が届いていたことが発覚!
中身は奥さんの麻里と秘書の葛西が密会している写真です。
ここで典良の意外な一面が!
つい先ほどまで奥さんの前では優しい夫として振る舞ったり、芹沢には理解ある穏やかな長兄の顔を見せていましたが、
何か企んでいるような暗い表情を浮かべました。
葛西に奥さんを車で送らせたのも計算ずくだったのですね。
今までは割に地味で人がいいだけのようなの方(失礼)だったのですが、ドラマ後半でキーパーソンになるのでしょうか!?
あのお父様の息子ですから、期待してます。
成瀬の弁護士事務所では、成瀬の帰りを待っていた事務の人たちや、咲田しおりが成瀬の誕生日パーティーを開いてくれました。
しおりも成瀬真紀子も空ちゃんも事務の人たちも、成瀬の周囲は優しいすてきな人たちばかりです。
こんな復讐劇さえ始めなければ穏やかで幸せな人生を送れたのではないでしょうか。
しおりと幸せになって欲しいですし、本当は無念のうちに亡くなった成瀬の弟も母も成瀬の幸福を願っている――と思いますが、
すでに引き返せないところまで来ていますから、もう後戻りはできないのでしょう。
もっと早くしおりと出会っていれば…!と思わずにはいられません。
次回は何やら怒涛の大展開が!?
ところで、真紀子の病室で芹沢がCDを再生しようとした時の、成瀬(大野智)の立ちポーズが微妙に変…と思ったのは私だけでしょうか?
*画像はエイティーンジェニーです。
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