ジオベスト

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養生シートの重要性

2024-06-06 02:39:42 | うんちく・小ネタ

土系舗装で使われる養生シートとは、ブルーシートやビニールシートです。                                                            冬季施工時に寒さ対策として必要な養生マットとは別の対策としてお考えください。

土系舗装に含まれる水、もしくは散水した水が直接日光を受けて短時間で蒸発してしまうことで正常な硬化が出来なくなるドライアウトを防ぐことが養生シート設置の一般的な目的です。      つまり、硬化段階で乾燥させないためです。ジオベストの場合、水に反応して酸化マグネシウムが水酸化マグネシウムに変わる時間が必要なためです。

しかし、それだけではありません。これからの季節は、雨が最も多くなる梅雨が待ち構えています。施工直後の降雨は、硬化しようとしている土系舗装の表面を荒らしてしまいます。          雨で土系舗装の表面が傷つくのを避ける対策になるのが養生シートになります。そして、固化材や土の細粒分が流されて、表面に粒径の大きい粒だけが残ることがあります。土系舗装の荒れ方が土に近い表情を見せるので、その方がいいと言われる方もおられますが、固化材の流失がもったいないし、舗装材の流失で水ミチを造ることもありますので、しっかり固めてから養生シートを取り除き、開放されることをお奨めします。

よって、施工当日はもちろん、2~3日のうちに雨が降りそうな場合、必ず養生シートで覆いましょう。

ジオベストの土系舗装は、しっかり転圧すればすぐにでも歩けますし、締固めが十分であれば施工の翌日にマラソン大会をしても舗装は傷つきませんが、これは硬化しているわけではなく、締め固めていることで、硬化しているように見えるだけです。ジオベスト土系舗装の強度が出るには、本来60日ぐらいかかりますので、養生期間が長ければ長いほど、しっかり固まった舗装になります。硬化の途中で雨が降ると、水分が抜けるまで時間がかかり、しばらく固まりません。乾燥してはじめて舗装が硬化します。硬化途中の雨は大敵なので、梅雨の時期は天候に注意が必要です。よって、シート養生は3日程度としていますが、梅雨期は可能であればできるだけ長く養生時間を持つことがいい仕上がりになります。

ジオベスト土系舗装は、土に固化材を混ぜ、加水して混合するか、転圧後に散水するかのいずれかですが、適正含水比は10~12%です。一番強度が出る水分量です。つまり、施工後雨に降られて含水比が多くなると強度は低下します。このことも養生シートが必要という理由の1つです。

土系舗装は、アスファルト舗装やコンクリート舗装のように路面排水ではなく透水性舗装なので、雨水が地中まで浸透する舗装です。よって、舗装の中では一番気を遣わなくてはならず、土系舗装は舗装の中で一番難しい舗装だと思います。しかし、土系舗装の特徴さえ理解しておけば、メンテナンスもアスファルト舗装やコンクリート舗装より簡単です。

土系舗装の養生についても、なぜ養生シートが必要かということを理解さえすれば、自然と土系舗装には養生シートが欠かせないということがご理解いただけると思います。

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