灼熱Inland Empire “育児” 奮闘記

南カリフォルニアはリバーサイドでの研究活動と生活の一端をまとめたブログ.パーマネント職をゲットするまでは続けるつもり.

量子力学

2005-03-03 15:17:16 | 研究
大学が主催のChancellor's Distinguish Lecture Seriesがあったので行ってきました.今日の講演は2003年のノーベル物理学賞受賞者のアンソニー・レゲット博士(イリノイ大学)による”Does the Everyday World Really Obey Quantum Mechanics"でした.中身の感想については,理解していないのがばれると困るのでここでは書かないでおきます(笑).どうでもよいことですが,奥さんは日本人で,かなりの親日家だそうです.世の中にはこんなこと考えながら研究している人がいるんだなーと言うことを学びました.

次回は元アイルランドの大統領(現コロンビア大学教授)による講演だそうです.結構楽しみです.

Friday evening

2005-02-27 06:31:21 | 研究
今いる研究室では毎週金曜日夕方大学のすぐ横にあるバーで教授も含めてみんなで飲むという習慣があります.研究室の人間だけでなく,共同で研究をしている某国立の研究所の人たちも一緒です.こういうことって日本では比較的よく見られることですが,アメリカでは教授が金曜日の夕方皆と飲むということはあまりないように思います.少なくとも昔いた中西部の大学の研究室ではなかったですし,同じ学科内でもあまり見られなかったですね.当時月に一回程度院生主催のセミナーが金曜日の午後に開催されていたのですが,教授陣の参加率は異常に低かったことを覚えています.ここに来る前に働いていた南西部の研究所では,まずありえなかったですね.独身の若手の研究員同士で集まることはありましたが,シニアクラスの研究員の人を飲みに連れ出すのは至難の業でした.まあ教授レベル,シニア研究員レベルになれば,家庭を持つ人が多く仕事が終われば急いで帰って家族サービスと言うのがこの国ではよしとされているので,仕方ないです.今の研究室でこのような習慣があるのは教授がヨーロッパ人でしかも某研究所の人たちもヨーロッパ人が多いというのが大きいのかなと思います.経験上仕事の後に外で飲み歩くというのはヨーロッパやアジアには多くてもアメリカでは比較的少ないような気がします.

後日談ですが,僕の教授は結局夜中近くまで飲んでいたそうです.一緒に付き合って飲むのは無理そうです.つぶれてしまいます.

研究室

2005-02-19 07:03:41 | 研究
今働いている研究室のボスはヨーロッパ人です(アメリカの永住権を持っています).ポスドクは二人ともアジア人.もう一人どこかにいるらしいけど知りません.客員で来ている方は二人いるのですが,アジア人とヨーロッパ人.院生はどうやらアメリカ人っぽいです.共同で研究を進めている国立の研究所が大学のキャンパス内にあるのですが,そこも外国人に埋め尽くされています.と言うことで,アメリカの大学の研究室はどこも同じような状況だと思いますが,まさに「外人部隊」です.もう外国人なくしてアメリカのサイエンスは進みません.でもアメリカ政府の中にはそのことに気づいていない(気づいているけど気づかない振り?)ようですね.これはアメリカ内の理工系の大学院生の状況を見ても明らかですね.理工系博士課程の大学院生は半分以上留学生(しかもその大多数はアジア人)と言ってよいのではないでしょうか?これだけ留学生を受け入れてしまう社会はそれはそれですばらしいと思います.まあそもそもネイティブアメリカンを除けばみな移民なんですけどね(このことも多くのアメリカ人は忘れてしまっているようですが).