11.13弾圧 救援会

連絡先
garekitaiho1113@gmail.com




広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

下地さんから 手紙(12月19日付)

2012-12-24 10:30:08 | 獄中からの手紙
検事調べの中で、逮捕状記載の被疑事実はまったくのデタラメである旨いくつか述べたところ、「どうして素直に話してくれないのか。黙秘されると、こちらとしても勾留せざるをえない」というようなことを述べられました。しかしこれはとんでもない話です。

警察組織は何を(あるいは誰を)捜査し送検するかについての絶大な権限を持っています。警察組織を構成する個々の私的な利益のために職権を行使することがありうる。これは公共経済学的には(公共選択理論的には)あたり前のことです。今回のように警察の不当行為を抗議されたことへの逆恨みとして、あるいは、重要な天下り先の一つである関西電力の意向を受けて、市民運動に関わる者を逮捕する。そんなことは当然ありうることです。検察は「警察性善説」に立っている。これではまったくダメです。

だからこそ、職権乱用の被害者が身を守れるためにこそ、悪意をもって職権を乱用する者に協力しない権利が「権利として」保障される必要があるのです。「黙秘しているから勾留」などというのは本来とんでもない話です。

「疑わしきことは被告人の利益に」、これは実際の裁判でのみ考えればよいことではありません。逮捕も勾留も、重大な権利制限なのであり、きわめて慎重に運用されるべきものです。現状の運用は「20日の禁固刑は警察の都合で好き勝手に発動できます」と言うに等しい。実にひどい現状です。逮捕・勾留でもちゃんと客観的証拠を要求すべきです。その日数も厳しく制限すべきです。

人を信じるためにこそ、疑う。『Liar Game』というマンガの中で、主要登場人物の一人(アキヤマ、だっけ?)が言うせりふです。

警察だって過ちを犯す。悪いことをする。そういう前提で疑ってかかるのは、それでも残る信じられるものを発見するためです。「警察は悪意をもって捜査したり、送検したりはしない」こんなことを信じるのは、よほどのお人よしか、さもなければ、「その人が本当には過ちや悪事を犯していても迷惑をこうむることのない人」、端的に言えば、無責任にすぎません。(いや、もっと別の、もっと悪い可能性もありますね)

そもそも有罪率99.9%、その他勾留が許可される確率とか、諸外国と比べれば異常な数値が、日本の司法統計には並びます。

「絶対確実なものだけを起訴するから有罪率99.9%なんです」と言うかもしれません。これは個人の信念としてはわからなくもないですが、社会科学的知見としてはお話にならない

権力は必ず腐敗しますが、一人ひとりのモラルを当てにした制度はもっとも酷いレベルで腐敗します。野放しに等しいからです。

日本の刑事訴訟制度の社会科学的分析が必要です。検事や裁判官の意識調査(たとえば黙秘権の意義や権力乱用の可能性、逮捕・勾留の権利制限の重大性についてなど)が必要です。刑事司法の「良心」を可視化する研究が必要です。そういう研究はないものでしょうか。

警察が恐くはないですか?と時々聞かれます。もちろん恐くないことはないのです。僕は留置場の環境にうまく適応しているし、ここで得ることもありました。しかし、僕が受けている人権侵害はとてつもなくひどいものですから。

僕はむしろ、悪いことをしていないのに警察が怖い世の中、「悪いことをしていないのに警察が怖い」ことを人々が当たり前に思い疑問に感じていない世の中、そういう中で誰もが黙り込んでしまう世の中こそ怖いと思います。しかも状況はますますひどくなっているのです。

こんな世の中は、当の警察官にとってもかわいそうです。とりわけ、若い警察官がかわいそうです。なんとかしてあげませんか、私たちの力で。

警察官に限らず、若い人の顔をみるとき、理屈ぬきの希望や喜びと同時に、申し訳なさを感じます。彼らに残すであろうこの世界のありようは、現状、あまりにも酷いからです。少しでもマシな姿にしておきませんか。私たちの力で。

原発や放射能のことだけではなく、この国が警察国家化しているという危機のこともすぐに手を打たねばなりません。この1、2年になにをなすかによって、私たちの未来は大きく変わります。とくに「学者」と呼ばれる皆さん、今、行動を起こさずして、別の機会はもうありません。今しかないのです。

2012.12.19 下地真樹
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« Nさんからの 手紙 (北堺署... | トップ | 12・18勾留理由開示公判... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。