nekoはひとりで旅に出る。。。

何故ひとりで?ひとりが好きなんですよねぇ。会社員生活の限られた時間の中での世界女一人旅です。

イタリア バチカン市国編

2020-01-22 | 2019年10月 イタリア

2019年10月14日(月)

旅行4日目。



朝食のパンとジュースは昨日のうちに買っておきました。
コーヒーは日本から持ってきた個包のドリップコーヒー。



アパートから徒歩3分のところに地下鉄の駅があり便利です。
テルミニ駅でA線に乗り換えて6駅目で下車。

地下鉄 Cavour駅→Ottaviano San Pietro駅 €1.5(約180円)

駅から歩いて5分ぐらいで城壁が見えてきました。



バチカン市国

一応この旅2ヵ国目です。
世界最小の国で、国土全体が世界遺産です。

バチカンの見学は現地ツアーにしました。
友人に聞いたら初心者はツアーの方が効率よく回れると言うので。
日本語ツアーがあったので迷わずソレに。



7:50にバチカン美術館出口前の大通りを挟んで向かい側にあるくだり階段の上に集合。
アパートからどれぐらい時間がかかるかと場所がすぐにわかるか不安だったので早めに出たらかなり早く着いてしまいましたが、すでにツアー客らしき日本人が数人いました。
時間になるとガイドさん2人とツアー会社のスタッフ1人が来て、ランチ付きとランチなしの2グループに分かれました。
私はランチなしです。

1グループ20人ぐらい。
みんなカップルやファミリーやグループで、一人旅は私だけっぽいです。

時間になっても来ない人が数名いました。
ガイドさんが「日本人で遅れる人は珍しい」と言っていました。
確かに。
日本人は他の国に比べて時間に正確なイメージありますね。
ま、人にもよるということでしょう。



ツアーは「一般公開より30分早く入場!」がうたい文句でしたが、同様のツアーが他にもあるようで、長蛇の列に並びました。
8時すぎから並び、結局入場は8時半ぐらいになりました。
バチカン美術館の開館時間は9時なので一応30分前に入場できたことになるのでしょうか。
「昨日は日曜日で休館日だったので今日はとくに混んでいるようだ」とガイドさんが言っていました。



中もこんな人混みです。
当日券を買う人と予約してある人で列は違うのですが、もう何がなんだかわからない状態。
これ、個人で来ていたらチケットを買う段階であきらめていたかも…
ガイドさんがチケットをまとめてもらいに行ってくれました。

当日券は€17(約2,100円)、予約の場合は予約手数料がプラス€4(約500円)。



おお。
さっそくサン・ピエトロ大聖堂が見えました。



カトリックの総本山です。
美しいですね。



ピーニャの中庭には大きな松ぼっくりの彫刻がありました。
ピーニャとは松ぼっくりのことなんだそうです。



まずは美術館を見学します。

シモネッティ設計の八角形の中庭を囲むように廊下がありたくさんの彫刻が飾られていました。



「ベルヴェデーレのアポロン」

紀元前340年頃に造られたオリジナルをローマ時代に大理石で模刻したものですが、それでも2世紀なのでかなり貴重ですね。




「ラオコーン」

トロイア戦争で神官ラオコーンは女神アテナの怒りを買ってしまい、怒った女神はヘビ2匹を放ちラオコーンが息子2人とともに絞め殺される姿が表現されています。



ミューズの間にある「ベルヴェデーレのトルソー」

頭部と手足を破損している像の高さは159cmほどで、おそらくヘラクレスを象ったものであると言われています。



ギリシャ十字の間にある「コンスタンティヌス帝の娘コンスタンティアの赤大理石製の石棺」



ピーガの間の「二頭立て戦車」

起源1世紀頃の作品です。



タペストリーのギャラリーには10点のタペストリーが飾られていて、全てキリストの生涯を表現しています。



地図のギャラリー。
天井がすごくステキなんですよ。



両壁にイタリア各地と教会領地の地図40点が描かれています。



地図のギャラリー出口にはバチカンの紋章とレリーフがあります。



ラファエロの間。

1508年に教皇の居室エリアとして製作が開始され、12年後にラファエロが死去した後も弟子たちによって引き継がれ1524年に完成しました。
コンスタンティヌウスの間、ヘリオドロスの間、署名の間、火災の間の4室からなる広間です



「大教皇レオとアッティラの会談」



「アテナの学堂」

中央上部に描かれているのは左の赤い服がプラトン、右の青い服がアリストテレスです。



「聖体の議論」

上部にはキリストを中心にした天上界が、下部には聖職者たちが聖体の意義について議論する姿が描かれて
います。



「ボルゴの火災」

847年のレオ14世時代に起きた火災を描いた作品で、火災の間の名前の由来となっています。



一旦外に出て、サン・ピエトロ大聖堂に入りました。



「ピエタ像」

ミケランジェロ作。
ピエタとはイタリア語で「哀れみ、慈悲」の意味で、十字架降下後にキリストの体をひざに抱いて嘆き悲しむ聖母マリアの姿を表現しています。
ガラスのケースで覆われて厳重に管理されていました。



サン・ピエトロ大聖堂はキリスト教最大の建造物で奥行きは216m、総面積は1万5160㎡あり一度に6万人も収容できるそうです。



美しいのひと言です。



結婚式のようです。
サン・ピエトロ大聖堂で結婚式なんてスゴイですね。

最後にシスティーナ礼拝堂へ。
システィーナ礼拝堂内は撮影禁止なので写真はありません。
外に建ててあるパネルで代用します。



ミケランジェロによって描かれた天井画。
礼拝堂の500平方メートルの天井には「天地創造」「アダム・イヴと楽園追放」「ノアの洪水」の話を中心に、聖人、巫女、ユダ王国の王たち、キリストの先祖たちなど、300人を超える人物が描かれています。



南北の壁画。
1481~1482年頃にルネサンス期の名だたる巨匠たちによって描かれ、南壁は「モーセの物語」、北壁は「キリストの物語」です。



そして東壁一面はミケランジェロの「最後の審判」
バチカン市国へはこれを見るためだけに来たと言っても過言ではありません。

1534年に製作にとりかかり1541年に完成しました。
キリストを中心に400体の人物像が描かれています。
イエスは右手を上げて審判を下しており、向かって右側が地獄に落とされる人々、左側が天国に召される人々です。

天国に行くか地獄に行くか、一瞬のドラマが見事な構図で表現されています。

ここで30分ぐらい自由時間があったのですが、部屋の隅の椅子に腰かけジッと壁画を見ていたらあっという間に時間が過ぎてしまいました。
「最後の審判」は写真や映像では見たことがありましたが、実物は圧巻でした。



現地ツアーは約3時間半で€55(約6,500円)でした。
美術館の入場料も込みでこの値段はリーズナブルだと思います。
日本人のガイドさんは知識豊富で説明はとてもわかりやすかったです。

また訪れることがあれば2回目は個人で行くと思いますが、初めてはツアーにして良かったと思いました。


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