歌舞伎を見に行った。歌舞伎座が工事中なので新橋演舞場だった。
三本立てで、最後が近松門左衛門の「女殺し油地獄」だった。ストーリーはよく知られているように、道楽者の若旦那の与兵衛が遊
びの金の返済に困って、長年世話になった油問屋の若女将を殺してしまうという話だが、最後のシーンが想像を超えた凄さだった。
遊び人で腰抜けの与兵衛は、一刺しで仕留める度胸も力もなく、何度も何度も若女将に切り付けるが、小さな子供がいる女将は必死
に逃げ回り止めをささせない。場所は油問屋の店先で、殺そうとする与兵衛と逃げようとする女将が二人とも油にまみれて壮絶な立ち
回りを繰り広げる。まさに地獄だ。。。。歌舞伎は立ち回りが形式的で様式美にこだわるものと思っていた自分の不勉強がよくわかっ
た。。
こんな凄いそして綺麗な舞台を見たのは初めてだ。。。役者の名前は忘れてしまったが、また見たい。。。。
上方小僧君のマンションで東京大華火を見るのはいいね。。。。