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たとえばこんな写真

「チーム・バチスタの栄光」海堂 尊

2006-04-30 | tsubuyaki
東城大学医学部付属病院では、心臓移植の代替手術であるバチスタ手術の専門チーム「チーム・バチスタ」を作り、次々に成功を収めていた。ところが今、三例続けて術中死が発生している。しかも次は、海外からのゲリラ少年兵士が患者ということもあり、マスコミの注目を集めている。そこで内部調査の役目を押し付けられたのが、神経内科教室の万年講師で、不定愁訴外来責任者・田口と、厚生労働省の変人役人・白鳥だった……。

というリアリティー系医療?ミステリー。白い巨塔的な大学病院ネタや医療過誤問題、取り調べの心理学的要素など知的な欲求を満たしつつ、キャラの立った登場人物が退屈させず娯楽度を高めて物語が進行していく、超娯楽知的ミステリーといった感じ。

コミカルな文体で難しそうな医療系の話を読者に説明するやり口も上手い。中だるみしそうなところで真打ちのキャラを登場させるなど展開もスムーズ。ウルトラダラーていう前NHKワシントン支局長が書いた偽札のドキュメントノベル本の紹介を読んだけど、ダビンチコードや容疑者Xとか、知識を深めつつ謎解きをしていくというような娯楽ものが今の流行かなと思った。しかし白鳥・田口コンビは良くできてる。

「チーム・バチスタの栄光」海堂 尊
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Vangelis/Blade Runner

2006-04-28 | music
管理室ネタでブレードランナーが出たので。

ブレードランナーのサントラといえば当初New American Orchestraによるオーケストラル・アレンジ盤しかなく、1994年にVangelisによる公式のO.S.T.がリリースされるまではオリジナルサントラはなかった。

で正規盤が写真下のもの。そして写真上のCDが1993年に出た2000枚限定のブートレグ(海賊盤)OFF-WORLD盤のコピー盤ブート。オフワールドというレーベルはは宇宙をいう劇中ネタでパンチが効いている。


以下は有名なFAQからの引用

スコット監督は、音楽をバンゲリスが完成できなかった場合にそなえて、数人の作曲家にコンタクトを取っていたそうだ。映画を、別の作者による音楽によって補うという彼の最終的な決断は、作曲家との契約上の紛争を引き起こした。結果として、バンゲリスはサウンドトラック・アルバムをリリースするのを拒んだ。

愛のテーマ( Love theme )とレーチェルのピアノ演奏は、ショパンの第13番ノクターンの変奏曲である、といった様に、それぞれの作品に関する解説文が面白い。(ワークプリントの中で使われた愛のテーマは、このアルバムには含まれない。)いくつかの作品に対する演奏は、今回初めて、最初から最後まで聴くことができるので、この映画のファンにとっては魅力的であることは明らかだろう。

特に 9、12、13 そして 14 曲目は。ワーナー・ブラザーズの New American Orchestra の CD でも聞けるだろうが、ブレードランナー・ブルース( Blade Runner Blues )の演奏時間が、この CD の 2 倍というのは評価すべきであろう。このアルバムのプロデューサー( Christopher L. Shimata-Dominguez )は、自らの名前と、Off World Music というレーベルで、ユーモアのセンスを発揮している。

彼はまた、無許可の「レプリケーション(複製)」は、該当する法律を違反することだと警告している。(訳注:デッカードが初めて登場する場面でブリンプから流れる宣伝文句に、ディレクターズ・カットでは言葉が追加されているが、そこに Shimata-Dominguez Corporation というのが出てくる。 Off World もブリンプ等に表示される言葉で、地球外の宇宙(植民地)のこと。 「レプリケーション」はレプリカントに引っかけている。)



メイキング本には、スコットが他の作曲家を追加使用したのでヴァンゲリスはサントラの発表を拒否したというのは間違い。何度観てもシマゴ=ドミンガとしか聞こえない。クローズドキャプションの英語字幕もShimago-Domingaである。とあるそう。



ということで、オクには三枚組三万円なんて代物も出てたことがあったりして。BRのマニアは数多く存在している。
夜集中して聴くとハマれるアルバムだ。映画の内容やディックや大辻先生などのことを想いながら。


Vangelis/Blade Runner

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Aretha & King Curtis Live At Fillmore West

2006-04-08 | music
あ~なんかいろいろあって間があいてしまった。というのんびりした空気の土曜日、店番状態の時間をぶっ通しでこれを聞く。ソウルフルだ。

1971年3月5日~7日の3公演を完全収録・限定5000枚、4枚組の凄いボリュームのライブセット。それぞれのテイク違いも興味深かったりして。録音がすごく良いのにも驚いた。こういうのは限定版で出す意味があるなと思った。そのうちダウンロード販売がメジャーになってきて、テイク違いや完全ライブ音源とか手にはいるようになったら良いな。


Aretha & King Curtis Live At Fillmore West / DON'T FIGHT THE FEELING
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