うたかたの夢

キャバリアとかぎ針編み、社労士試験に向けて勉強の日々を綴ります。

ザ・ウォーカー

2011年02月03日 04時29分21秒 | 映画・その他レビュー
「ザ・ウォーカー」(2010年 アメリカ)

戦争によって荒廃したアメリカ大陸をウォーカーと呼ばれる一人の男(デンゼル・ワシントン)が西に向って歩き続けている。
世界でただ1冊しか残されていない「本」を持って。
男がどこに向っているのかはわからない。
本人も知らない。
襲い掛かってくる暴漢たちを山刀とショットガンで退けながら、ただひたすら心の声に従って西へ西へと歩き続けているのだ。

荒れ果てた街で権力を振るう男カーネギー(ゲイリー・オールドマン)。
汚染されていない水脈を独占することで、他の人々を従える彼は「ある本」を捜し求めていた。
その「本」に記された言葉によって、真に人々を支配できると考えていたのだ。

やがて、2人の男が出会う。
自分の部下を一瞬のうちに倒したウォーカーに興味を抱いたカーネギーは一夜の宿を申し出る。
そして、自分の盲目の情婦クローディアの娘ソラーラをウォーカーの部屋に差し向けるのであった。
ソラーラを拒否するウォーカー。
ウォーカーが「本」を持っていることに気付いたソラーラは翌朝カーネギーにそれを話してしまう。
カーネギーは「本」を奪おうとするが、ウォーカーに逆襲され負傷する。
ついてきたソラーラと共に西を目指すウォーカー。
が、ついに「本」を奪われ、銃弾に倒れてしまう。

カーネギー一味に捕らえられたソラーラは自らの力で脱出し、ウォーカーの後を追う。
銃で打ち抜かれたウォーカーは満身創痍の身体を引き摺るように必死の思いで西へと歩を進めていた。
ソラーラが奪った車で西へ西へと向う二人。
やがて、彼らは約束の地へと辿り着くのであった。

一方その頃、「本」を奪ったカーネギーは「本」の真実に触れ驚愕する。
主要な部下をウォーカーに倒され、自らも負傷により弱っているカーネギーはクローディアにも見捨てられ、統率のきかなくなった手下どもによって街は混乱していく。

ウォーカーはたどり着いた先で自分の役目を果たし、静かに天に召されていく。
ソラーラはウォーカーの遺した山刀を手に、力強い足取りで街に戻っていく。

******

要するにその「本」は聖書なんですが、もうひとつ、ネタが仕込まれています。
そのネタひとつでよくもこれだけの時間をひっぱったよ・・・という印象。
あちこちに伏線がこれでもか!と張り巡らされてはいましたので、だいぶバレバレでしたが

しかし、キリスト教をバックボーンとした映画はよく理解ができません。
そもそも日本人とは宗教観が全く違いますもん。
キアヌ・リーブス主演の「コンスタンティン」もそういうことでいまひとつ理解し切れませんでしたし。

それと、この映画の冒頭で「ん?何かこの風景、どこかでみた様な・・・」と思った方も多いと思うのですが、そう、「北斗の拳」の世界観そっくり
アイ・アム・レジェンド」の場合はゾンビ化した人たちが敵でしたが、ここでは生き残った人間同士が殺しあっている。
なんだか救いようの無い世界です。
だからこそ「聖書」が必要だった?そういうことですかね。

何もかもが不足してる世界。
ウォーカーが物々交換の取引に使ったのはケンタッキーフライドチキンの濡れナプキン。
「あの頃、捨てていた物を今は奪い合っている」
というセリフが印象的です。

それと、特筆すべきはソラーラ役のミラ・クニスさん。
「第二のアンジー」といわれるほどのセクシーなウクライナ美人。
いや~、顔が小さい。
デンゼルワシントンと並ぶから余計に小さく見える。

それにクローディア役のジェニファービールスさん。
私なんかいまだに「フラッシュ・ダンス」のイメージが強いのですが、ゲイリーオールドマンに愛されていながらいじめられるか弱い女性を演じてました。
最後には肘鉄を食らわせるんですけどね。スカッとしました。

ウォーカーにはちゃんと「Eli(イーライ)」という名前があって、映画の原題も「The Book of Eli」なのに、なぜ邦題が「ザ・ウォーカー」なのかがよくわからない。
だったら日本語のタイトルつければいいのに・・・。
「歩く人」?
それじゃ、ただの和訳ですな



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