サタデー・ナイト・フィーバー
cast >> John Travolta, Karen Gorney, Barry Miller, Joseph Cali, Julie Bovasso ...
producer>> Robert Stigwood
director >>John Badham(119min)
music>> Bee Gees
soundtrack>>
襟の大きなシャツにフレア・スラックス・・・白いスーツ姿で右手を高く突き上げた、このスチールはあまりにも有名。
その時代の音楽とファッションを色濃く反映させたのみならず、ディスコ・ダンスを若者の "文化" へと押し上げ "社会現象" にまでさせた、ポップ・カル チャー・シンボルの金字塔 ーーー。
それまでアンダーグラウンドで "SEX" や "ドラッグ" の温床としてタブー視されていた "ディスコ" を初めて描写した作品でもある。
昼間はブルックリンのペンキ屋で働くトニー(ジョン・トラヴォルタ filmography )は、変わりばえのない毎日にうんざりしている。しかし土曜の夜だけはセクシーにキメて、ディスコで "フィーバーする" ことが、彼にとっての生きる快感なのだ。ある夜ディスコ・キング気取りのトニーの前に、 洗練された雰囲気と抜群のダンス・テクニックを併せ持つ年上の女性ステファニー(カレン・ゴーニイ)が現れ、やがて彼は自分の生き方を考え直すようになっ ていく・・・・・。
誰も「唄わない」が、全編で音楽がシーンと切り離せない重要な役割を果たしているという意味では「ミュージカル」とも言えるし、「SEX」「ドラッグ」「人種差別」という社会問題も取りあげている。
初めてこの作品を観たのは 11 か 12 のときで(笑)"ディスコ" という、観てはいけないオトナの世界を覗き観てしまったようで、ものすごくドキドキした!(興奮)ーーー と同時に、すでに洋楽ばかり聴いていたにも関わらず、ビー・ジーズのサウンドにヤラれて、お年玉を握りしめてサントラ(2枚組LP)を買いに行きました(もちろん、今でも大切に持っています・笑)。
そして、あのトラヴォルタの歴史に残るダンス・シーン "YOU SHOULD BE DANCING / Bee Gees" は、時代は変われど色褪せずカッコイイ。まさに「時代」を映した名シーン!
"STAYIN' ALIVE / Bee Gees"(オープニングクレジット)~ "DISCO INFERNO / The Tramps" ~ "YOU SHOULD BE DANCING / Bee Gees" ~ "MORE THAN A WOMAN / Bee Gees"
この後、"FAME" "Flashdance" "Footloose"・・・へとダンス・ムービーが拡がりをみせたのは、この作品があったからこそ。まさしく「原点」(後に続いた名作については、また後ほど)。ちなみに "FLAWLESS" を観た方は、若き日のバリー・ミラー(← "FAME" にも出演)もお楽しみいただけます。ちなみに “フィーバーする” という言葉は、ディスコで踊り、熱狂することを指す「和製英語」。これを観ずして、ダンス・ムービーを語るべからず・・・の一本です。
ただいまジョージ・クルーニー出演 HONDA "ODYSSEY" のCMで "Stayin' Alive" が流れる度に「耳」&「目」が釘付けになってしまいます(笑)。余計なナレーションは一切なく、音楽と視覚のみのセンスがいい!( '08.11. 2)
関連作品 >> "Staying Alive" 本作の続編。監督はシルベスター・スタローン。