なし崩し回避

2017-12-02 10:52:03 | 音楽
先日のレッスンで、スケールが新しい調に入ることになった。
次はEs-durだが、先生が、
「大変でしたら、少し重音の課題を減らしましょうか?」
と言ってくださった。

発表会の曲を決めるにあたって、父が病気で少し気持ちが散漫に
なっていることをお伝えしており、それを心配してくださったの
だと思う。

カールフレッシュは1つの調について1~11まで課題があって、
1~5が単旋律、6~11が重音。
私は1~10までを課題にしている。
1回のレッスンで全部は無理なので分割してみていただくが、
元々がアレレなので持ち帰りも多く練習には時間がかかる。

先生が言ってくださった時、頭の中で考えた。
減らしたら練習がラクになるな、と。
だけど減らしたら今のペースにはもう戻れないだろう、とも。

私は根本的に超怠惰なので、緩めたら本当にユルユルになって
しまうだろう。
しかも、この歳になって緩んだ自分を再度締め上げるなんて、
おそらく私には無理。
要するに、なし崩しになるだろうなって。

なので、もう少しこのまま頑張ってみます、とお伝えした。
先生は、できるところまででいいですから、と言ってくださって、
本当にありがたかった。
そう言っていただくだけで気持ちがラクになるよね。

しかし正直言って、カールフレッシュを始めたばかりの頃だったら
減らしてくださいっ!て嬉々として言ったと思う。
イエイッ、てなもんで。
始めた頃は、ナンジャコリャー大変すぎ!っていつも思っていた。
実際先生に、
「ちょっと練習が大変で、もう少し~ゴニョゴニョゴニョ」
と言ってみたこともある。
その時は、どれも重要で減らすところがナイ、慣れれば大丈夫、
みたいなご回答だったように記憶している。
アギャーッ!て感じだったが、従った。
・・・上手になりたかったからね。

ふむ。確かにそれから2年ほどかけて下手なりにコツコツと
練習のペースを作ってきたのだな。
改めて「大変!」と考えなければ、ルーティンとして受け入れて
いるし、スケールの重要性も身に染みて感じている。

そうか、上手になるならないだけじゃなくて、練習のペースや
考え方を構築していくことも積み重ねの一つなんだな。

大丈夫、まだできる。
だから今はやれるところまでやってみよう。ヨシヨシ。