縁の下の眠り猫 ~寝言は寝て言う~

縁の下の眠り猫こと中野泰祐の小休止ブログ
只今フィリピン赴任中!!

スタッフとの食事会 後半戦

2014-11-01 15:44:26 | 日記
前回の食事会の1週間後

残りメンバーと食事会をしてきました



今回のメンバーがリクエストした料理はフィリピン料理

って、なんでわざわざフィリピン料理?

いくら味に保守的とはいえ

こういう時は普段食べない料理にしない?

前回もそうだったけど

日本人が誘っているのだから和食をリクエストするものだとばかり思っていました

まぁ、単価が低いので私としては助かるのですけどね。

このお店は夜になるとステージでバンド演奏が始まるので

お祭り好きのフィリピン人に合わせて、ステージ前の席に座ろうとしたJumbo

しかし、最年少のメンテナンススタッフであるメンドーサが

「あっちの室内がいい」

とリクエスト。

普段一番うるさい奴ですが、

どうしたのだろう?静かな方がいいのかな?

まぁ、他のみんなも室内がよさそうにしているので

とりあえず室内で食べることにしました。

前回同様に料理の選択はみんなに任せます

ただ一つJumboの好物の牛のすね肉スープ「ブラロースープ」だけはリクエストしました。

ファーストドリンクはみんなマンゴーシェイク

前回とはなにやら毛色が違います。

料理が来るまで、メンドーサを中心に会話が弾みます

まぁ、主に

「Jumbo、あのウェイトレスはどうだ?」
「ここの店はみんな可愛いね」
「俺も彼女いないんだ」
「Jumbo、二人くらいお金で気をひいて、一人くれ」

こいつ、俺を何だと思ってやがる?

まぁ、場は盛り上がってましたけどね。

それにしても

全然料理が出てきません

「Jumbo、遅いよ」

俺に言っても知らん

「Jumbo、寒いよ」

お前らだろ、室内選択したのは!

何なんですか、この子供達の様な輩は

しかし、この時点で私には一抹の不安が…

このお店、注文した料理は極力同時に出そうとします。

つまり、これだけ時間がかかるという事は…

「お待たせしました」

……あぁ、やっぱり

三人のウェイターが両手のトレイいっぱいの料理を運んできました

しかも

「チキンフライはもう少しかかります」

なんて不穏な発言。

大量の料理がテーブルに並びます。

座った席は5人に対し8人席

そこが置き場のないほどの料理であふれています。

全8品の料理が2~3皿ずつ
※何故かブラロースープだけは1皿

注文する時一皿何人前か確認してたでしょ

たぶんですけど、全メインディッシュを人数分頼んだのでしょう

つまり13人前のメインディッシュに山盛りライスとスープ付き。

おまけにデザートにプリンまで。

………それと後からチキンフライが2皿

いやいや、みんなきっと大食いなんだよね

「いやぁ、みんな良く食べるんだね」

「Hahahahahahaha!」

あっ、やっぱりただの注文ミスなのね

えぇぇい!とにかく食ってしまえ皆の者‼‼

それからはとにかく食べまくる5人

余りに必死過ぎて会話がなかったことに途中で気が付き大爆笑

それでも無口に食べ続けます

ちなみに真っ先にギブアップしたのは私です

酒ものまないでこんなに食えるか

注文した張本人としての責任感からか

最後まで頑張るメンドーサ。

それでも1/2超えた頃ペースダウン。

仕方ありません

楽しみにしていたデザートが美味しく食べられなければ可哀相なのでここまでです。

「OK,あとはテイクアウトだ」

みんな「え?」といった驚きの顔

「お土産付なんて言っていない。でも残すことの方が問題だからね」

「なぁんだ、じゃあ、ピザをもう1枚!」

コゥールァー!メンドーサ―‼調子のるな‼‼

とりあえずテイクアウトをお願いしてチェックアウト。

まぁ、当然ですが金額にビックリ!

「君達、今日の支払いだけど………前回のメンバーの2倍だぞ」

「え?2倍」

「人数一緒なのに?」

「Hahahahahaha、また来よう」

おいおい、

「ここが高すぎるんだよ」

「韓国料理屋の方が高い!」

「もっと安い場所でいいからまた行こうよ」

「もっと安いフィリピン料理?」

「カンテンでいいんじゃない?」

「Hahahahaha!」

カンテンとはフィリピン風屋台です。

1食120円程度でスープ付きの定食が食べられる場所です。
※ちなみに一般的には80円定食が主流ですが、私はエビの入っていない物を選ぶので高くなってしまいます

フィリピン人にとっては馴染みの場所ですが、日本人は普通来ないと思われている場所です

フィリピン人や日本人に誤解されていますが

実はフィリピン料理は結構好きなので、衛生面が比較的安心な場所なら喜んでいきます。

そんな場所に誘ってもらえるとは、少しは打ち解けられたかな?

後日、会社に出勤したとき

ジョイが

「また行こう!今度はいっぱい食べないようにするから!」

と話しかけてきました
※ジョイの性格からして珍しいです

しかし、首を横に振るJumbo

「ジョイ、たくさん食べる事は問題じゃない。問題は過剰に注文したことだ」
「Hahahaha」
「理解できたならまた行こう」

このやり取り、私とジョイの定番になりつつあります

「○○は問題じゃない。問題は○○だ」

例えば工具がなくなった時

「今は誰が無くしたかは問題じゃない。問題はなぜ無くなったかだ」

こんな感じです。

まるで口癖のように繰り返したフレーズ

フィリピンでは大小様々な問題を同列に語り、責任の所在の追及に躍起になる傾向があります
※たぶん、どんにな追いつめられても責任を認めない態度はこれに起因していると思われます

だから始めた単純な論法を繰り返し刷り込む試み。

笑ってくれるあたり、ジョイには浸透してきているようです。

2回に分けて行われた食事会

個人的にはとっても有意義なものになりました

その分散財してしまいましたけどね。