空は一面の分厚い灰色の雲で覆われており、いつ雨が降ってもおかしくないような雲行き。
事実、試合途中から小雨が降ったり止んだりというコンディションの中で準決勝戦が行われた。
対戦相手はI綱中です。
試合はI綱中の先攻、K陵中の後攻で始まったこの試合は、この日の天気とは違い、1点を争う熱い試合となりました。
試合は1回、2回と静かな立ち上がり。この試合も先制のチャンスはK陵中が作る。
3回裏の攻撃は2アウトからの連続ヒットで二・三塁の場面だったが、後が続かずに無得点。
そして、相変わらずのチャンスの後のピンチ。4回表にノーアウトでランナーを出し、1アウト二塁と逆にピンチとなったが、後続を抑えて無失点。
試合は両チームともピッチャーに打線が抑え込まれて、以降はチャンスらしいチャンス、ピンチらしいピンチもないまま、テンポよく進み、回を重ねて最終回へ突入。
7回表の守備。先頭バッターを出塁させてしまい、次のバッターは送りバント。この打球を上手く処理して二塁へ送球したが、これがエラーとなり、ノーアウト一・二塁。次のバッターの打球はサードゴロで二塁ランナーを三塁で封殺。飛び出していた二塁ランナーを見て、二塁へ送球しタッチアウトで結果的にダブルプレー。そして、次のバッターも抑えてピンチを抜ける。
7回裏の攻撃。1アウトからのヒットで1アウト二塁で一打サヨナラの場面。だが、後続が抑えられチャンスをものにできずに、延長戦へと突入。
8回表の守備。1アウトから右中間への2ベースで再びピンチ。しかし、ここもピッチャーが踏ん張り、得点を与えない。その裏の攻撃は三者凡退で終わる。
9回表は2アウトからランナーを出したが、ここも無失点で抑える。その裏の攻撃。ノーアウトで出塁したランナーを送って、2アウトながらランナー二塁のサヨナラチャンス。そして、次のバッターの一打はセンター前へのヒット。二塁ランナーが三塁を蹴って本塁へ。これがセンターからの好返球でタッチの差でアウト。サヨナラならず。
そして、試合は特別ルールでの延長戦となる。
ノーアウト満塁の場面から始まる十回表の守り。最初のバッターにはスクイズを決められ1点を先行され、なおも二・三塁。続くバッターをショートフライに打ち取って2アウト。そして、続くバッターを三振に打ち取って、この回は1点の最少失点に抑える。
10回裏の反撃もノーアウト満塁から。先頭バッターの内野ゴロ処理を相手がミスして1点を返して同点。次のバッターは代打。ここで一気に試合を決めたい場面でエンドランが決まってサヨナラ勝ち。
長い長い試合に決着を付けた一打になった。
I綱中0000000001 |1
K陵中0000000002x|2(延長2回、特別延長1回)
この試合はがっぷり四つに組んだ投手戦。試合は後半戦になってからどちらもチャンスを作りましたが、ピッチャーの踏ん張りで得点ができない、我慢の場面が続いた試合でした。
ピッチャーもそうですが、守りで集中力を切らさなかったのが良かったのではないかと考えます。
ただ、やっぱりいいピッチャーが相手の場合には、そうそうチャンスを得点につなげられないもの。
この数少ないチャンスを早めに1点でもいいから、先に得点につなげることが出来れば気持ちの上でも多少は楽な展開になります。
次はいよいよ決勝戦。
対戦相手はこの大会の前年度優勝校のK田中との一戦を迎えます。