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合掌低頭に思う

2010年02月23日 17時26分56秒 | サプリメント仏教

実は、年明けすぐに今年の目標をたてました。

目標と言えるほど大げさなものではないのですが......今年の目標は 合掌低頭をきちんとすること です

実は昨年、私の合掌低頭に対する指摘をある方から受けました。自分ではきちんとしていたつもりだったのですが、私の合掌低頭は腰から曲げるそれでなく、膝を屈める曲躬問訊になっていたそうです。

昔からの癖なのでしょうか......。きちんと膝を伸ばして腰から曲げる合掌低頭をするようにとの口宣が入りました。

正法眼蔵』「陀羅尼」巻では「曲躬如法問訊」という表記があり、曲躬問訊とは目上の人に立ったまま礼をするときに用いる礼法ですが、ご指摘があった以上は今年一年初々しい合掌低頭を心掛けるようにしました。

いや、しかし、第三者から指摘を受けるまでは、自分のことって案外見えてないものですね。きちんとしていたつもりが、案外できてなかったってことです。

ここまでくると、まるで前々回の記事みたいですが、今回は「正師とはこれ如何」を問いたいのではなく、別に想うところがあって記事にしました。

日々の合掌低頭に気を使っていると、心なしか気持ちがシャキッとするんですよね。

坐禅もそうです。きちんと坐相に気を付けて坐っているとやはりこころが安定してきます。

実はこれも以前記事にした内容ですが、雑務に忙殺される日々において定期的に「こころの弦」を調整する機会は必要だと思うんです。

今年は、暁天坐禅で「こころの弦」を調整し、線香をきちんと真っ直ぐに立てることを心掛け、合掌低頭(礼拝)に気を付けた日々の朝課を勤めたいと思います。

些細なことの繰り返しですが、その脚下(あしもと)を見つめる機会が大切なのだと思います。そういう些細なことに心血を注げる僧としての生き方を今年一年は心掛けていきます。

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