てつがくカフェ@ふくしま

語り合いたい時がある 語り合える場所がある
対話と珈琲から始まる思考の場

第5回本deてつがくカフェのご案内

2013年05月06日 08時36分55秒 | 開催予定
来週5月18日(土)は、第5回本deてつがくカフェが開催されます。
課題図書は、高橋哲哉著『犠牲のシステム 福島・沖縄』(集英社新書)です。

          

周知のとおり、著者の高橋哲哉氏は福島出身の哲学者です。
ベストセラーとなった『靖国問題』(ちくま新書)は有名ですが、その著者が〈3.11〉の衝撃から日本の〈犠牲のシステム〉を批判的に論じた論考を今回は取り上げてみたいと思います。

著者によれば、「犠牲のシステム」とは「或る者(たち)の利益が、他のもの(たち)の生活(生命、健康、日常、財産、尊厳、希望等々)を犠牲にして生み出され、維持される」社会構造の事を指します。
そこにおいて「犠牲にする者の利益は、犠牲にされるものの犠牲なしには生み出されないし、維持されない。この犠牲は、通常、隠されているか、共同体(国家、国民、社会、企業等々)にとっての『尊い犠牲』として美化され、正当化されている」と言います。
その典型が原発事故によって被災した福島であり、日米安保体制下で基地問題を強いられている沖縄だということになります。
〈3.11〉から2年が経ったとはいえ、この国の権力/社会構造は相変わらず保持されたままのように思われます。
それがなぜなのか考える上で、大きなヒントになる一冊となるでしょう。

本deてつがくカフェとは…
「本 de てつがくカフェ」 というのは、あらかじめ課題図書を選定し、事前にそれを参加者全員が読んできて、その作品をもとに哲学的テーマについて語り合う会です。文学鑑賞会とはちがい、作品論や作家論を論じ合うのではなく、その作品が取り上げているテーマについて、哲学的・倫理学的な観点から掘り下げていこうとする試みです。どなたでも自由に参加できます。みんなで読書から哲学してみましょう!



課題図書 : 高橋哲哉著『犠牲のシステム 福島・沖縄』(集英社新書)       

日 時 : 2013年5月18日 (土) 16:00~18:00

場 所 : サイトウ洋食店
     福島市栄町9-5 栄町 清水ビル2階・℡024-521-2342
    
費 用 : ドリンク代 300円 

参加申し込み :事前申し込みは必要ありません。直接会場へお越し下さい。


問い合わせ先 : fukushimacafe@mail.goo.ne.jp


てつがくカフェ@ふくしま世話人

お茶を飲みながら聞いているだけでもけっこうです。
飲まずに聞いているだけでもけっこうです。
通りすがりに一言発して立ち去るのもけっこうです。
わかりきっているようで実はよくわからないことがたくさんあります。
ぜひみんなで額を寄せあい語りあってみましょう。

≪はじめて哲学カフェに参加される方へ≫

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