映画感想(ネタバレもあったり)

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映画『ノマドランド』 過酷だけど癒しも感じる 

2022-08-03 | 映画感想
ノマドランド(2020年製作の映画)
Nomadland上映日:2021年03月26日製作国:アメリカ上映時間:108分
ジャンル:ドラマ
監督 クロエ・ジャオ
脚本 クロエ・ジャオ
出演者 フランシス・マクドーマンド


大きくて根深くて身近な社会問題だし
(僕だって老後どうなるかわからない…)
人間の根源的なものと現代社会との齟齬を描いてとても重い映画なんだけど、、
同時にこの映画を観てちょっと癒されてる自分もいる。

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主人公ファーンはここまで過酷な状況を選んだわけではないけど
エンパイアから離れないという選択をしたし
姉と同居しないという選択をした。

もちろん年金を含めた社会保障や就職の問題などの選択できなかったこともあるんだけど、
彼女は「借金させてまで家を買わせて儲ける」不動産の仕事は選択しなかった。
サッとエンパイアを離れるとか
姉に頼るとか
姉の旦那に仕事を探してもらうとかは
彼女は選ばなかった。

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全ての選択に納得いってるわけではなさそうだけど、
〝普通〟の生活をするためにやりたくないことは選んでこなかったっぽい。
その自由さ、真っ直ぐさには爽快感を感じる。
(めっちゃ過酷だろうけどさ)

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2011年。
石膏採掘場が閉鎖され企業城下町であるネバダ州エンパイアも閉鎖。
住民は退去させられ、
街の郵便番号も末梢された。
街が閉鎖されるってことあるの?と思って調べたら
砂漠のど真ん中にあった人口750人ほどの町。

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家とは心の中にあるもの。
先生はホームレスになったの?
ハウスレスよ。意味が違う。

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年金の早期受給では金額が低くて生活できないし
働きたくても年齢がネックなって仕事がない。
私たちはラバートランプ(RUBBER TRAMP。車を使い放浪、旅をする人たち)。
クォーツサイト(地名)を目指して。


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