バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

残り1分…

2011-10-31 00:00:59 | やっぱりミニバス!
平成23年10月31日 月曜日
 
「残り1分…」


これはバスケが分、秒単位で勝負するスポーツで…

残り1分どころか、
残り1秒でもあきらめてはならないスポーツです。


これは昨年の12月に書いたものですが、

大学バスケリーグ戦の試合を観て改めて最後まであきらめてはならないと痛感しました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ミニバスでは、
前半と後半に1回しかタイムアウトをとれません。

特に、
後半でのタイムアウトは…

どうにか流れを断ちたいと考えているチームが取ることが多いでしょう。

例えば、
次のような場面でしょうか?

『残り1分…
第4Q~残り1分で
47対49
で2点のビハインド…』

相手チームは、
ゾーンDFで、
うちは攻めきれず、
アウトサイドからのシュートを打たされています。

流れが相手チームにいきかけている…

さて、
コーチのあなたならどうする?というところです。

私の場合ですが、

流れの行き先を予見して判断し、

まず、タイムアウト

1分のタイムアウトで、
何を語り、
子供達に何を伝えるのか?

まずは、
メンタル面、
そして、
ゾーンアタックについての
戦術的な指示をすると思います。

特にメンタル面のアドバイスは…

ミニバスの子供達には貴重だと思います。

気持ちを強く持つ、
あきらめない気持ちで
攻めきること

相手DFも必死であること

そこで攻撃をあきらめたら、この流れのまま終わってしまうということ

お前達は、
それでいいのか?
と問いかけること

あと1分しかないのではなく

あと1分もあるということ、

こちらのDFは
しっかり機能している

DFは足で、
ノーファウルで締めていくこと

ここでの
メンタル面のアドバイスのキーワードは、

「練習どおり」
ではなく

「思い切りよく仕掛ける」だと思います。

練習どおりに
ゾーンアタックしても、

練習どおりに崩せないから

子供達はどうしてよいかわからない状態になっているのです。

ですから、
焦ることなく、
もう一度、練習どおりを思い出させて…

それを気持ちで攻めきる思い切ったプレーをさせるようにすることだと思います。

ミスを怖れないこと…
しかし確実に
チャレンジすること

そうしないと悔いが
残ったゲームになるのではないか?

…と子供達のモチベーション
を上げる言葉をかけていきます。

ベンチに座らせた
子供達ひとりひとりの
目を見て、

目力(めじから)でしっかりと子供達の心に伝えることだと思います。

チームを一丸とするために、

『何やってんだ!
練習どおりにやればいいんだよ!』
ではなく…

結果を後悔することなく、

思い切ったプレーにチャレンジすることを

子供達の心に働きかけることだと思います。

プレーを動かすのは、
子供達の心だと思うからです。

あきらめない心!
それをしっかり伝えることだと思います。

筋をとおすということ…

2011-10-30 00:18:47 | やっぱりミニバス!
平成23年10月30日 日曜日
 
「筋をとおすということ…」


「無理をとおせば道理が引っ込む」と言います。

これは、
「道理に外れたことが世の中に行われれば、
正しいことがなされなくなる。」
ということです。


「無理」とは、

①道理のないこと。
理由の立たないこと。

②強いて行うこと。
行うのが困難なこと。

…を言います。

「道理」とは、

①物事のそうあるべき筋道。ことわり。

②人の行うべき正しい道。道義。

…を言います。


言いたいのは、
「筋」や「筋道」のとおらない事や話しは、

第三者を説得できないということです。


自然界においてみた場合…

樹木には毎年、創られていく「年輪」という
「筋」があります。


石や岩にも、気の遠くなるような年月を経て
形成された「筋」があります。


この「筋」にそって、
打撃を加えれば、

苔むす岩も、
その「筋」のとおりに
裂けるのです。


「筋」を読まなければ
、「筋」を見つけられません。


「筋」以外のところを打撃しても、さっくりと見事に割れないでしょう。


多分、石や樹木は無惨な形でバラバラになるだけでしょう。

それは、
「無理」という
「圧力」を強引にかけたがゆえの結果です。

ある物事…
例えばバスケットの練習について考えてみたとき、

その練習を行う「筋」
が明確でなければ、

選手達はその練習の意味が理解できなくて、

練習させられても、
身につくことは無理ですから…

その練習は意味がないのです。


コーチ自身が第三者の立場で、

その「筋」を明確に理解できていなければ、

選手に対してその練習
をやらせることはできないのです。

コーチ自身が単なる受け売りで…

強引に選手に圧力をかけても、

選手は、やる気を無くすだけです。


さらに言います。

コーチが子供達を叱るときは、

コーチ自身と子供達が
理解できる「筋」がなくてはならないのです。

もっと言えば、

「普段、子供達を指導していない、コーチがいきなりキレたように
子供達を直接、叱ることは筋が違うのでは?」

子供達も、
「いつものコーチは叱らないのに、

なんで別のコーチから僕達は叱られるの?」
と納得できないでしょう。

その時の「筋」は、
子供達を直接叱らずに、注意するにとどめ、

普段から指導を担当しているコーチに、

その事情を話し、意見交換することだと思います。

「あの応援は、こういう理由でよろしくないと思うけれど、いかに?」

と聞き話し合うことで
「筋」はとおるのです。

「筋」をとおさない人
を「傲慢この上ない」
と私は言っています。

もしくは、
「天上天下唯我独尊」
(この世の中に自分より尊い者は存在しない。)

つまり自分が、すべての「筋」であると思っている人を言います。

と言いつつ、
自分もそうならないように戒めなければと思う今日この頃です。

ミニバスの使命

2011-10-29 00:07:09 | やっぱりミニバス!
平成23年10月29日 土曜日
 
「ミニバスの使命」


これは2年前の12月に
「ミニバス…一考」と題して書いたものを、


ミニバスの使命として編修したものです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ミニバスは小学生の
子供達が遊びではなく、

初めて興味を抱き
「やってみようかな」
と思うスポーツです。

私達大人は、子供達が抱いたバスケに対する興味を伸ばし、

「バスケって楽しいぞ!
 バスケって面白いぞ!」
という動機付けをすることが大事だと思います。

そのために考えなくてはいけないのは、

「誰が、誰のために、
それを行うのか?」
ということだと思うのです。

まず「誰が」とは…

子供達であり、
保護者であり、
指導者であると思います。

「誰のために」とは…

子供達が自分自身のために、

あるいは、
保護者が我が子の活躍を見たいがために、

あるいは、
指導者が自分の欲求を満足させるために、

あるいは、
指導者が子供達の成長が見たいがために、

などでしょうか?

「それをおこなう」
とは当然…

バスケットボールを行うのでしょう。

つまり「誰が」とは、この三者です。

ただし、バスケを行う主役は子供達です。

保護者や指導者が欲するもののために行うのではないと思います。

「誰のために」とは、
「子供達が自分達の求めるもののために…」でしょう。

子供達はミニバスを通じて何を求めたいのでしょうか? 

試合に勝つことでしょうか?

ミニバスに関わる大人達…

特に、その指導者が考えるべきは、

試合に勝つことが最終的な目的ではないということだと思います。

現実には、
これは綺麗ごとの考えかもしれません。

しかし小学生が始めた
バスケを将来に繋げていくための考え方だと思います。


バスケはスポーツです。

スポーツの本来の意味は
「楽しむ」ことです。

「遊ぶ」のではなく、
真剣になって全力を出すことで「楽しむ」ということです。


私はミニバスのコーチをしていますが、

子供達にはこう言っています。

「バスケを楽しもう! 
楽しむためには、

勝つことをねらうな、
しかし、
勝つことをあきらめるな!

負けることを怖れるな!

今まで苦しい練習で
やってきたことを全力で出しきれ!

試合が終わったとき、
自分達は悔いなく、
全力を出しきったと思えたら…

それがスポーツを楽しんだ…ということだよ」

私は試合後に必ず
子供達に聞きます。 

「君達は全力を出しきったか?」と…

要は、主人公は子供達であり

子供達自身が、
またその仲間が…

目標をどこに置くのか
を共有することが大事
だと思います。


全国レベルの強豪チームでスターティングになることは、

並たいていのことではないと思います。

ミニバスの場合は、スターティング10ですが、

ミニバスにおいては、すべての子供達がバスケを好きになることが一番大事なことだと思うのです。

「自分は上手くならないし…

上手い仲間しか試合に出られない。」

子供達に、そう思わせることは…

将来性ある子供達の
バスケへの想いの芽を摘み取っていると思います。

まず子供達自身に自分の可能性を信じさせることが大事でしょう。

そして自分が頑張ることが、

チームが強くなり、
チームのためになるという…

バスケを好きになるために

子供達にチームに対する所属意識を持たせることが、

指導者の務めだと思います。

また仲間は、
チームのために存在するのです。

仲間はスターティングになるために足を引っ張る相手ではなく…

チームを向上させる同士です。

チーム力を強くするために、自分という個人が…

自分を向上させるために頑張るという意識を持たせることです。

それは指導者の責任です。

保護者や指導者の欲求を満たすために

子供達はミニバスをしているのではないのです。

子供達が全国レベルでバスケがしたいという目標を持ち…

あるいは市内大会で
上位を目指すチームであれ、

それは仲間で成し遂げるものだという心を育てるのです。

そのためには、
子供達、保護者、指導者が…

子供達を中心にした
三位一体のチーム一丸になること


大事なのは、
大人の欲求ではなく…

子供達自身が持つべき
、仲間とともに目標に向かう意欲なのだと思います。

その根本を見失うと…
誰が、誰のためにやっているかがわからなくなり

チーム一丸にならないのでしょう。

それは全国を目指す
チームから、市内大会で頑張るチームまで…

すべてのレベルにあるミニバスクラブの共通したあり方だと思います。

マイナーなバスケを
メジャーなスポーツにしていくために…

大人の想いで、
子供達をミニバスで
燃え尽きさせることなく…

ミニバスでは、
バスケが好きな子供達を多く育て、

将来のバスケージャーに繋げることが使命だと思うのです。

嬉しい報告

2011-10-28 20:06:57 | やっぱりミニバス!
平成23年10月28日 金曜日
 
「嬉しい報告」


嬉しい報告がミニバスの教え子からありました。

ミニバス時代にキャプテンを務め、

今年の3月にミニバスを卒業し、

中学でもバスケを続けている教え子です。

今回、千葉市の市選抜の12名の中のひとりに選ばれたことを電話で報告してくれました。

私が聞いたところ、
中学1年で選ばれたのは彼ひとりとのこと…

謙虚の中に嬉しさを込めた想いが伝わって来ました。

おめでとう!とまず伝えて、

おごることなく選ばれた者の自覚を忘れずに

選ばれなかった者の想いを心に置いて精進して、

頑張れ!と伝えました。

彼は夢をひとつ手にしました。

まだまだ小さい夢かもしれませんが…

彼にとっては大きな夢を実現させたのです。

これからの彼のバスケの夢が大きなものとなり、

きらめいていってくれることを心から願っています。

さらに、学生の本分を忘れずに精進してくれることを望みます。

キャプテンシー…13 箇条

2011-10-28 13:12:00 | やっぱりミニバス!
平成23年10月28日 金曜日
 
「キャプテンシー…13箇条」

私が子供達に伝えているキャプテンシーです。

九箇条と書きましたが、13箇条でした。

失礼しました。
m(__)m


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『キャプテンシー…キャプテンに求められる資質』


①単にバスケが上手いだけではないこと

②キャラクター的に面白いからではないこと

③バスケに対して真剣であること

④その真剣さを仲間に要求しないこと

⑤ただし、仲間に対して注意ができること

⑥その注意を仲間が受け入れることができること

⑦キャプテンの言動を仲間が信頼できること

⑧練習では、自分を仲間よりも厳しく追い込めること

⑨自分のミスを笑ってごまかすことはしないこと

⑩コーチと仲間を繋ぐ役割ができること

⑪練習でも試合でもチームが成すべきことについて仲間をリードできること

⑫しかし、
仲間と共に笑い…
仲間と共に泣ける…
仲間の核となる
一員であること

⑬コーチに対して仲間のことを考えて話しができること

これらが、
私が思うキャプテンシーです。

このことを子供達に考えさせて、

誰がキャプテンに相応しいかを…

子供達ひとりひとりと面談し確認し、

他のコーチの方と相談して…

最終的に主担当コーチの私が判断し、決定して子供達に伝えます。

当然、そのキャプテンを決める考え方は保護者の方に、理解し納得されるように説明させていただいています。

キャプテンと副キャプテン

2011-10-28 00:08:14 | やっぱりミニバス!
平成23年10月28日 金曜日
 
「キャプテンと副キャプテン」


これは昨日の、
『ミニバスの背番号』
にコメントをいただき返信させていただいたものです。

うちの男子チームのキャプテンと副キャプテンを選ぶ考え方とやり方についてです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さて、
キャプテンと副キャプテンについては、

五年の夏ころに決めます。

まずコーチの私から、下の学年の子供達も含めて、

子供達みんなに、
キャプテンに必要な資質をキャプテンシーとして…

九箇条をあげ、
紙にして配り、ひとつひとつを説明して、

その資質に近い仲間を各個人に考えさせます。

一週間考えさせて、

一週間後に、
ひとりづつ呼んで聞いていきます。

キャプテンと副キャプテンを、

今の仲間から自分以外を選ぶならば、

誰になって欲しい?
と聞いていきます。


結果はだいたいコーチの考えと同じですが、

違う場合もあります。

いずれにしても、
その結果を他のコーチと話し合います。

そしてコーチみなの意見も一致したところで子供達に伝えます。

『君達が仲間の中から、キャプテンシーがあり

キャプテンと副キャプテンをやって欲しいと選らんだのは…』

と話します。

つまりキャプテンと副キャプテンは子供達自身が選らんだのです。

選ばれた子供には、

『ほとんどの仲間が
君をキャプテンに選んだ、

しかし君をキャプテンに選ばなかった仲間もいるのも確かだ。

そこを自覚してキャプテンシーあるキャプテンになるように努力することが大事だ。

君はキャプテンに選ばれたが、

まだキャプテンではなく、

キャプテンとして選ばれただけだから、

仲間から認められ、
仲間と共に笑い、
仲間と共に悔し涙が流せるキャプテンになること…

そのためにキャプテンの務めを果たしていってください。

また、
副キャプテンはキャプテンが不在になれば

キャプテンを務めなければならないから…

キャプテンに選ばれたと同じだと思い、

真のキャプテン目指して頑張ってください。』

…と話します。

子供達みんなの前で
みんなに聞かせるように話します。

子供達は瞳を輝かせて
真剣に聞いています。

このキャプテンと副キャプテンの選び方は
保護者に説明してご理解と納得を得て行っています。

ミニバスの背番号

2011-10-27 00:12:08 | やっぱりミニバス!
平成23年10月27日 木曜日
 
「ミニバスの背番号」


ミニバスの子供達のユニフォームの背番号について、

私のコーチとしての考え方です。


その考え方の根っ子にあるのは、

ミニバスの目的もしくは使命です。

それは、ミニバスをやる全ての子供達に…

『バスケが好きだ!』
という心を芽吹かせることだということです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ユニフォームの背番号ですが…

私のチームでは、
子供達と保護者には
考え方を説明し理解し納得していただくようにしています。


『子供達が、
自分がつける背番号によって、

自分は、あの子より
上手いとか下手とか、

人と比べることがないようにしたいと考えています。

中学以降はスターティングナンバーは、

④⑤⑥⑦⑧です。

それは選ばれた者としての自覚を持たせるために、

番号に意味を持たせて…

その番号を手にする
ために自分が頑張って努力することの大切さを、

指導者が子供達に教えるためだと思います。

ただしミニバスでは、背番号に選ばれた者という意味を持たせることは、

子供達の、
バスケが好きだという思いと…

その気持ちをベースにした成長する可能性を潰すことになると思っています。


私が背番号に持たせている意味は、④⑤だけです。

それはキャプテンと副キャプテンの自覚を持たせることです。

キャプテンと副キャプテンに選ばれた子供には、

その自覚を持たせるために、

④⑤の番号の重さを語り渡しています。

他の番号については、
スターティングナンバーについて説明しますが、

コーチはミニバスでは、そんな意味を番号にはつけないと語っています。

番号で上手いとか下手
とか区別することは
コーチはしないと言っています。

だから、
④⑤以外は名前の
アイウエオ順かサイズで決めると言っています。

このことを子供達みんと…

保護者に説明しています。

その説明で今までは
子供達と保護者には
理解し納得していただいています。


さらに、
子供達はスターティングナンバーに憧れますが…

背番号がその人の上手さを表すと思い込むと、

背番号の範囲でしか
向上しなくなると思います。

例えば⑮番だろうと、

その番号に価値を
作っていくのは自分の努力で作られていくと教えています。

あのチームの⑮番は
存在感あるぞ…

と思われれば⑮番に
自分の誇りと愛着が生まれます。

ミニバスにおける背番号の考え方は、

そのような考え方でいいと思っています。』

モチベーション…やる気

2011-10-26 02:15:33 | やっぱりミニバス!
平成23年10月26日 水曜日
 
「モチベーション…やる気」


スポーツには個人競技とチーム競技があります。

ここで言う
「モチベーション」
とは、

プレーする選手の
「士気」
すなわち
「やる気」です。


選手の士気は、
誰によって作られるのでしょうか?

当然、第一は、
「よし! いくぞ!」と思う選手自身のハートです。

それでは、
そういうハートにするのは誰でしょうか?

それは、そのチームを率いる指揮官、

すなわちヘッドコーチです。

モチベーションが落ちている選手には、

フィジカル面やメンタル面で、

何かしらの不調や悩みや、不満が溜まっているのが大半です。


指揮官たるヘッドコーチは、それを強引に元に戻そうとしても

選手からみれば、
何も理解しようとしない指揮官と思い…

さらに選手のモチベーションは下がるでしょう。

指揮官が、
指揮官の立場で選手を理解しようとするから解決しないのです。


選手から自分のハートを語ることはしません、絶対に!

それは自分の弱さを
第三者に披瀝することになるからです。

ですから当然、
チームメイトにも語ることはないでしょう。


指揮官たるヘッドコーチは知るべきです。

指揮することの本旨(ほんし)を!

それは、
「指揮の本旨は、選手の士気(モチベーション)を振作(しんさ)し、

もってチーム一丸となし、勝利の道を指し示し、

選手自身が自らそこに向かおうとする。」ことです。


選手のモチベーションが下がったのは何故か?

それは指揮官の指揮のありように問題があるのです。

選手は、しっかり役割を果たしたいのです。

その役割を果たすことができない状況がチーム内にあるから、

「やる気」がなくなるのです。


チーム競技は、
一部の者が自分のスコアにこだわってやり始めたら…

仲間のために頑張ろうとする「やる気」を無くすのは当然でしょう。


ましてや指揮官が最も期待している選手のモチベーションが、

チーム内の状況が原因で下がっているのであれば、

指揮官は、どのように対処しなければならないのでしょうか?

もっと、その心を知る努力をすべきです。

それがチームを勝利に導く…指揮官たる者の責任です。


指揮官は、選手に迎合することがあってはなりません。

といって、一方的に語るだけでもだめなのでしょう。

その心を知るには、聞くことこそ大事なのだと思います。

まさに指揮官には、
虚心坦懐で泰然自若な心と…

大胆でかつ緻密な行動力が必要だと思います。

そして選手達と信頼関係を造ることです。

選手達を信頼する揺るぎなき姿勢を真から示すことです。


指揮官は常に後ろを向くことなく、

前を向きながら、
後ろに心を配らなければならないと思います。

歩み始める人達へ

2011-10-25 00:17:41 | やっぱりミニバス!
平成23年10月25日 火曜日
 
「歩み始める人達へ」


以下の内容は、
私が教官として学生に
教科を教えた最後に、

学生達に想いの言葉として伝えているものです。

学生達は仕事に就いて
10年足らずになる30代
前半の青年達です。

------------------------

『歩み始める君達に、
一期一会のこの機会を大切にし、

次の言葉を贈りたいと思います。』


ひとつは、
「年年歳歳花相似
 歳歳年年人不同」

ひとつは、
「虚心坦懐な心」

ひとつは、
「責任
(Responsibility)」


まず
『年年歳歳花相似
 歳歳年年人不同』
です。

これは
『代悲白頭翁
…白頭を悲しむ翁(おきな)に代わる』
という漢詩に書かれているもので

この漢詩で有名な語句がこの句です。

「年年歳歳花あい似たり
 歳歳年年人同じからず」…と読みます。

その意味は、
『毎年美しい花は同じように咲くが、

この花を見る人々は
毎年変わっているのだ。』

その真意は、
「去年、同じ場所で
 同じ桜を見上げた。

桜の美しさや、儚さは変わることはない。

それを観ている我が身は、

昨年、桜を観ていた
自分と同じなのだろうか?

一年の間に私は変わったのか?

出会いと別れの中で、
新しい生活が始まる。

新しい自分として歩んで行きたい。」


二つ目は、
「虚心坦懐な心」です。

これは次の心を戒めることで想い至る想いです。


『自信が過ぎると、
過信になり、過信が過ぎると傲慢になる。

素直が過ぎると、謙虚になり、謙虚が過ぎると卑屈になる。

いずれも、
過ぎたるを戒めるべし。』

その心とは、

・「虚心」は心に先入観やわだかまりがなく、

ありのままを素直に受け入れることのできる心の状態。

・「坦懐」はわだかまりがなく、さっぱりとした心。平静な心境。


三つめに贈る言葉は、
『責任』です。

責任とはとるものではなく果たすものです。

自分の全身全霊を
もって「応える」ことです。

責任とは英語で
Responsibility
(応答)と言います。
つまり、何かに対して応答すること、

応答できる状態を意味しています。

ある人に果たすべき
責任が与えられたなら、

その人は、
その行為自体や行為の
結果に関して、

その行為の相手に対して応えなければならないのです。

全身全霊で応えなければならないのです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

以上です。
皆さんとの一期一会の出会いを大切にし、

皆さんの今後の活躍を
祈ります。

大きな花を咲かせるために…継続することの大切さ

2011-10-24 03:48:19 | やっぱりミニバス!
平成23年10月24日 月曜日
 
「大きな花を咲かせるために…継続することの大切さ」


これは2年前の11月に
「大きな花を咲かせるために」という題で書いたものです。

再度読み返し、
ミニバスのコーチとしてのあり方について再認識したものです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

女子マラソンの金メダリスト…

高橋尚子さんは、
次の言葉を支えにしてきたそうです。

『何も咲かない寒い日は、下へ下へと根をのばせ、やがて大きな花が咲く』

すぐに結果は出ないけれど、今やっている練習は無駄ではない。

いつかきっと成果がでると信じて、

何事にも全力を尽くすこと。

これも言うは易く
行うは難しことでしょう。

これを行い継続するためには、

自分の意識(意欲)を
継続させる精神力が欠かせません。

目標に向かって
ひたすらに歩むこと…

常に意識することが大事です。

意識することを忘れないことです。

そのためには…
今、為すことと同時に

次にやるべきことを
意識することです。

その瞬間に終わることはないのです。

走り続ける…
どうしても苦しいときは、

止まることなく
歩き続けること…

止まることなく
次に為すために動くこと。

それが試合において、
練習通りに行うことに
つながるのでしょう。

常に意識し、
毎日繰り返すことができる…

自分に対する意識と
その意識を継続させる意味を

しっかりと自分の心に
刻むこと


ミニバスの子供達も同じです。

たかがミニバス…ではなく、

されどミニバスなのです。

大きな花を咲かせるために

頑張るのではなく…

意識して、理解して、
そして行動することを
継続することです。 

今だけではなく…
次を意識して行動することです。