佐賀県多久市は、人口約2万人です。
以前は3中学校8小学校がありましたが、平成20年ごろに人口減少の中で学校の統廃合が議題となり、モデル的に全市での小中一貫校の整備を計画されました。
今よりも小中一貫教育などということが一般的に話題に上っていない時期でもあり、地域の反発などもあり、議会でも設計予算を事実上の否決(設計費用を減額修正して可決)するなど、議論の過程から大変苦労をされたそうです。開校時期の延期などもありましたが、平成25年度に開校しています。
それまであった3中学校を最大限活用する形で作られています。私が視察させていただいた中央校でも、もとあった中学校の校舎を活用して、小学校の校舎を増築しています。(もちろん土地は拡張しています)だいたい中央校が850人規模で、あとの2校が350人程度です。
以前から「県庁所在地ばかり」と言われていて気にしていた訳でもないのですが、小中一貫校は都心部の空洞化もしくは過疎地域での学校の統廃合によるものが多いことは事実であり、加東市が今回取り組もうとしている、地方部で一定規模の小中一貫校にしているケースは少ないです。その少ない事例ではありますが、多久市の状況は加東市と共通している所も多く、非常に参考になりました。
・特に、全市で小中一貫校にした事例というのは極めて少ない事例です。これをした場合、そこの市の子供は小中一貫校にしか行けません。選択制の市もありますが。
となると「小中一貫校ってどうもね…」というような形になったら、市としても大変なことになります。
そのために、丹念に準備して進められていたことがうかがえます。
※小中一貫校にすることで、(市としても負担軽減に最大限努力するとは言え)先生に新しい仕事が増えてしまいます。また、小中一貫に対して教育的な考えから否定的な先生もいらっしゃったようです。
多久市では3校を1度に小中一貫校にしましたが、その時13名の先生を定数の関係から県に戻さないといけない。(加東市においても、いくら加配がついたにせよ減になるとは思われます)
上記のようなことから、教育委員会でも、何名か転出希望者が出ることを想定していたが、実際には異動希望を出されなかったとのこと。
批判的に述べていた先生に、理由を聞いてみると、「新しい学校での取り組みなどを調整しよったら、面白かごたる(面白そう)」となったようで…
教育委員会で、一番苦労したのは、「小中一貫校での取り組みを是非していきたい」と言われている先生を、13名泣く泣く県に返さなければならなかったことだとか。
これは増築した管理部分と小学校棟ですね
特別支援教育でも、専門的に色々取り組まれています。
教室 廊下側の扉は全開になります。
手洗い場なども教室ごとにありますね そして廊下は広い。
スクールバスは11台で17路線の運行をしている。低学年、高学年、学童保育終了時の3便を運行している。これの管理がかなり大変だとか。
学校からの半径2km以上が対象。
小学校用のプールも高学年・低学年と分けて2つある。中学校は別。
(小中一貫校だからプールが足りない などということはない。)
・上記からもわかるように、前の東山開睛館と違い、6-3制も意識しつつハイブリッド的に4-3-2をしている。
※最後に、失礼とはわかりつつ 加東市では避けられない話題になるので聞いてみた。
「中学校は既存の校舎を使っている訳で、小学校で新しい設備の校舎で学んだ後中学校の校舎に行くと子供たちの反応はどうでしょうか」
・・・察するに、これは非常に難しい問題になりそうだ。
・
以前は3中学校8小学校がありましたが、平成20年ごろに人口減少の中で学校の統廃合が議題となり、モデル的に全市での小中一貫校の整備を計画されました。
今よりも小中一貫教育などということが一般的に話題に上っていない時期でもあり、地域の反発などもあり、議会でも設計予算を事実上の否決(設計費用を減額修正して可決)するなど、議論の過程から大変苦労をされたそうです。開校時期の延期などもありましたが、平成25年度に開校しています。
それまであった3中学校を最大限活用する形で作られています。私が視察させていただいた中央校でも、もとあった中学校の校舎を活用して、小学校の校舎を増築しています。(もちろん土地は拡張しています)だいたい中央校が850人規模で、あとの2校が350人程度です。
以前から「県庁所在地ばかり」と言われていて気にしていた訳でもないのですが、小中一貫校は都心部の空洞化もしくは過疎地域での学校の統廃合によるものが多いことは事実であり、加東市が今回取り組もうとしている、地方部で一定規模の小中一貫校にしているケースは少ないです。その少ない事例ではありますが、多久市の状況は加東市と共通している所も多く、非常に参考になりました。
・特に、全市で小中一貫校にした事例というのは極めて少ない事例です。これをした場合、そこの市の子供は小中一貫校にしか行けません。選択制の市もありますが。
となると「小中一貫校ってどうもね…」というような形になったら、市としても大変なことになります。
そのために、丹念に準備して進められていたことがうかがえます。
※小中一貫校にすることで、(市としても負担軽減に最大限努力するとは言え)先生に新しい仕事が増えてしまいます。また、小中一貫に対して教育的な考えから否定的な先生もいらっしゃったようです。
多久市では3校を1度に小中一貫校にしましたが、その時13名の先生を定数の関係から県に戻さないといけない。(加東市においても、いくら加配がついたにせよ減になるとは思われます)
上記のようなことから、教育委員会でも、何名か転出希望者が出ることを想定していたが、実際には異動希望を出されなかったとのこと。
批判的に述べていた先生に、理由を聞いてみると、「新しい学校での取り組みなどを調整しよったら、面白かごたる(面白そう)」となったようで…
教育委員会で、一番苦労したのは、「小中一貫校での取り組みを是非していきたい」と言われている先生を、13名泣く泣く県に返さなければならなかったことだとか。
これは増築した管理部分と小学校棟ですね
特別支援教育でも、専門的に色々取り組まれています。
教室 廊下側の扉は全開になります。
手洗い場なども教室ごとにありますね そして廊下は広い。
スクールバスは11台で17路線の運行をしている。低学年、高学年、学童保育終了時の3便を運行している。これの管理がかなり大変だとか。
学校からの半径2km以上が対象。
小学校用のプールも高学年・低学年と分けて2つある。中学校は別。
(小中一貫校だからプールが足りない などということはない。)
・上記からもわかるように、前の東山開睛館と違い、6-3制も意識しつつハイブリッド的に4-3-2をしている。
※最後に、失礼とはわかりつつ 加東市では避けられない話題になるので聞いてみた。
「中学校は既存の校舎を使っている訳で、小学校で新しい設備の校舎で学んだ後中学校の校舎に行くと子供たちの反応はどうでしょうか」
・・・察するに、これは非常に難しい問題になりそうだ。
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