加東市議会議員・藤尾潔の出る杭日記

出ない杭は地面で腐食します。杭を打つ手も結構しびれているはず。
打たれないような杭では使い物になりません。

回顧④ 平成29年度に入って~繰り返される後追いの説明

2018-02-08 08:17:04 | Weblog
前回は平成28年度 ほとんどの作業が開校準備委員会の下部組織である部会や専門委員会などで行われ 詳しい議論が見えていない ということをお話しました。
これは過去形ではなく 今でも作業部会等で何を議論しているのかは公開されていません。
以前申し上げたように、校舎の備品がどう とか 中の間取りの議論 とか そういう話は非公開でも良いと思うのですよ。ただ、今回述べたように、体育館とプールは土地を確保して新築する というような大きな決定に関しては しかるべきプロセスを踏んでやらないと話が混乱するだけです。

さて、平成29年度予算を審議する三月議会を前に、東条地域の住民の皆さんからポツポツ「連絡橋はやめて歩道橋に変更になったの??」というような話が聞こえてくるようになりました。おそらくですが、開校準備委員会でかかわっている市民の方で、そのような方針に納得いっておられない方が いろんなルートで話をされたからだと思います。私も市民の方からも聞きましたし、藤浦議員や長谷川幹雄議員も後して委員会質疑で取り上げらえています。

それで3月議会。平成29年度予算が審議される議会です。
〇予算委員会の審議の前に、総務文教常任委員会(会議録)があり「加東市東条地域小中一貫校の基本方針資料」の報告として、「ゆとりがあり、木のあたたかみやぬくもりを感じる施設」「明るく、風通しがよいなど、児童・生徒が快適に生活できる施設 」
等の抽象的な文言で報告を受けています。
後から考えると、この時点で市教委は体育館とプールを従来議会で説明していた既存施設の利用ではなく新築することを決め 予算にも設計費を計上しています。
であるならばなぜ、この時点で説明がないのか、と思います。(この時点でさえ遅すぎますが、デッドラインを越してもなぜ報告がないのかということです)
「動線に無駄がないなど、移動に時間と手間がかからない施設」という文言から読み解け ということかも知れませんが そこまでの想像力を働かせるのは無理です。

質疑を受ける形で後から
「決して教育委員会がこういう方針でいくということで一方的に決めたことではなくして、開校準備委員会で相談させていただきましたら、もう日常的な教育活動は下でできる、開校準備委員会でも最初体育館は上とか、プールとか上は絶対だめだという話も出ていたんです。そういう意見の中で配置を考えた場合に、あ、何とかこれやったらいけるなということで、下で全ての活動ができるということになりましたので、そういうことも含めて開校準備委員会で相談させていただきましたら、あ、そしたら日常的な活動は下でできるんやったらそれのほうがいいというお話になりましたんで、そしてその連絡道については、そういうことであればそんな大きなものをつくらなくても、通常限られた子供さんが、ずっと行くのではなしに部活の関係で時々行くということであるなら、それのほうがいいんじゃないかなというお話も協議の中で出てきましたんで、そういう方向で設計を組めたらなとは考えておるところでございます。」
というような形で話がポロポロと出てくる。
これでは中身についての議論が深まりようがありません。また、この時点では金額の見込みなども示していません。(わかっているのに)

この時、普段あまり委員会ではしゃべらないようにしているのですが・・・というより議長になってから中身について委員会でしゃべったのは初めてだったと思いますが
「先ほど以前の議会の説明と違うことがされようとしているわけです。そういう場合は、そちらから早い段階で説明いただかないと、我々は間違った情報を持っていることになるので、そういう今までの説明と違うことがあるのは早い段階で説明していただかないといけないと思います。今回も、委員からの指摘があって実は前と違うことになりましてということだと、それは今後特に気を使う事業なのですから、そちらから積極的に情報は出していただきたいというのが議長として一言述べたいことです。」
というように口をはさみました。
 あまり議長だからと言って偉そうにしようとは思いませんが、議長が「議会の説明と違うことがされようとしているわけです」とまで言っているのですから この時点で対応を真摯に考え直して欲しかったと思います。

(議長たる者、このようにブログでネチネチ書くのではなく他に方法はないのか、という声もあるかも知れませんが、非公式にもいろいろ注意喚起していますし、議会等の公の場でも上記のように注意喚起しています。今は公にすることで、おかしい点に気付けば本気で改めてほしいと願っています。順を追ってやっているつもりなので、他の方法はないのか といわれれば ありますが 力の弱い順に手を打っているつもりなので、他の方法はより事がおおきくなる気がしています)

〇3月7日 予算委員会でも
◆桑村委員  この当初計画では、平成28年度が平成32年度に予算43億円、それが今度67億円ほどになってます。これ、なぜこなん大幅なん、その変更だけでこない大きな幅になるんですか。それと、こういうのは誰かチェックというんか、基本計画から実施計画をチェックする、予算にこんな大きな幅があるのにチェックするのは誰がしてるんですか。
◎教育委員会  まず、言われてますように最初30億円ちょっとです、30億円台だったと思います。これが、先ほど言いましたように校舎の改修費として当初上げさせてもらっております。その当時の建設の金額として、はじいております。先ほども申しましたけれど、今度に関しましては校舎の部分プラス附帯の施設、体育館等の施設にもなってくるんですけれど、そういうものもひっくるめて計上させてもらっております。ですので、三十何億円にその後の体育館、体育館も大小ということで2つ考えております、今現在におきましては。あと、プールもそうです。
 あと、先ほど言いましたように、建設が始まるのが予定になりましたら平成31年度が建設に入ってこようかと思いますけれども、そこまでの間の物価上昇分です。建設資材関係の物価上昇分とかも加味させてもらいました。当初よりも、先ほども言いましたけれどより精度を高めております。建築面積関係なんですけれども、これも精度を高めております。それによりましても、平米当たりの単価等も工事もやりながら積算させてもらいまして、このような数字にもなっております。これ、まだ今のところ試算となっております。これは、当然のことが議員の皆様にも提示もさせていただければと思いまして、提示もさせてもらっておりますけれども、これに関しましてまだまだ実際の設計、これは私どもの青写真として試算しておりますので、今後この平成29年度からの設計が始まりまして、より精度の高い数字になっていくと。前後してふえるかもわかりませんし、当然減る可能性もあるという話の中で精度を高めていくものと考えております。

という形で聞かれて初めて内容を説明しだすありさまです。
これでは中身についての議論も深まりようがありません。

※もっとも、この質疑をもって 今後説明があるものとして 議会が設計に関する予算を通していることは事実なので そこは我々もふまえて議論していかねばなりません。
ただ、このような在り方で1月まで すっきりしないままこの一年話が進んできています。

多くの人に期待を持って見ていただいている小中一貫校の話に対して 議会でモヤモヤした形で話を進めなければいけないのが残念でなりません