ごんごんの  遍路のみちは一歩から 同行三人

リタイア後、近場のウォーキングで健康増進に努めています。年々歳々四国遍路が遠のきます。

車で四国遍路 同行三人2の②

2017-03-05 09:33:33 | 四国遍路 一巡目その2

2日目 2013年11月8日(金)晴れ

  今日は盛りだくさんとなりそうである。3日目に延光寺を追加したいこともあり、できれば雪蹊寺まで打ち終えたい。75分出発。国道までのスカイラインの下りは絶景である。

 国道と別れ室津港方面へ左折し、二十五番津照寺への参道前を通って港の駐車場へ。遍路センターから6km10分ほどで津照寺山門へ到着。視界に何やら工事の案内が目に入った。120段ほど階段を上りつめる高台の本堂は、屋根の葺き替え工事中である。下の大師堂でご本尊へのお参りも併せてすることになっていた。工事は20153月まで続くとのこと。

 

 港の駐車場から室津川を覗くと巨大な鯉が泳いでいた。河口までは数十メートルというのに驚異。水は清らかである。川沿いに進み最初の橋を左折して渡り、西進しさらに右折し国道55号に出る。元橋を越えて国道を右折し、岬西寺の二十六番金剛頂寺へ。山道を進み5km15分ほどで到着。駐車場からは樹木が両側に繁る石段を上ると、スダジイのうっそうと繁る森に囲まれた境内に出る。この秋遍路では初めての鐘を衝く。森には県の天然記念物ヤッコソウというキノコが自生する。前日も地元テレビ局の取材があったようだ。

 

 歩き遍路であれば、境内から山腹を辿り行当岬をショートカットすることになるが、車遍路は来た道を戻るしかない。国道に出て行当岬をグルッと回って高知方面へ27km35分ほど車を進める。二十七番神峯寺は、急勾配の車遍路泣かせの山道を更に4kmほど進むことになる。特に最後の数百メートルは遍路中最も険しい。歩き遍路の場合は、いわゆる「真っ縦」の急勾配の坂道を登ることになる。山門を入っても本堂までは更に130ほどの石段を登ることになる。春には階段の両側にツツジの花が見られる。石段脇の麗水「神峯の水」で喉を潤す。立冬の昨日、高知では夏日であったらしい。今日も同じような暑さが続く。帰り際歩き遍路さんが汗だくで山門前で一休みしていた。お疲れさまと合掌。

 

 帰り道は新しくできた農免道路を経て、土佐くろしお鉄道なはり線の唐浜駅の脇を通って国道に出る。あとは国道を海岸沿い西に30kmほど左に海を眺めながら進む。途中新しくできたバイパスを利用し、野市あたりで県道22号へ右折し4km1時間以上かかり二十八番大日寺に着く。進入路が鋭角で狭い参道を上ると山門前に駐車場がある。山門前のもみじだけは色づいている。山門をくぐって境内に入ると真っ直ぐ本堂まで石畳が続いている。

 

 予定より速くすすんだため、参拝を終え昼食とする。寺の門前宿の「民宿きらく」で昼食をとる。みかんのお接待を受けた。

 次の二十九番国分寺への道はなかなかわかりにくい。Uチューブで確認していたもののナビが機能を果たさず、結局、県道364号を利用し御免駅を経由する遠回りの道を辿ることとなった。山門をくぐれば本堂まで石畳が続く。室町時代の柿葺き寄棟造の本堂は国の重要文化財となっているが、修復中で外観は覆われてその美しさを拝めない。桜の花が咲いていたが、四季桜なのか季節外れなのかわからない。近くには貫之が赴任した土佐の国衙跡もある。

 

 県道45号へ戻り距離を稼ごうと北進し県道256号を利用したが、1kmと短いのだが離合不可能な狭い道路であり遠回りがおすすめだ。そのあとは県道384号を道なりに6kmほど西進し、右折すると三十番善楽寺に着く。土佐神社に隣接した山門もないこじんまりとした寺である。境内の駐車場には同じ県の車が停車しており、県北部東員町からの夫婦遍路さんであった。

 

 県道384号へ戻り高知市街地へ車を進め、高知道取り付けの県道44号線を海側へ左折し南進。五台山の地下を抜けて、右折すべきところ直進し大畑山トンネルも通過してしまい時間をロスしてしまう。ナビに頼らず五台山への入口交差点を右折し、一方通行の上りを五台山の高台へ車を走らせる。牧野植物園もあり、平日午後の2時半過ぎであったが、広い駐車場もかなり混み合っていて、奥まったスペースに駐車する。

 埼玉の遍路さんから三十一番竹林寺の方角を教えてもらう。竹林寺は南海第一道場として土佐文化の中心を担い、夢窓国師の庭園でも有名。また、よさこい節のはりまや橋のかんざし話は、ここのお坊さんのお話のようだ。睡蓮が咲いていた。あまりの暑さに喉が渇き、メロンソーダをカミさんと飲む。

 

 五台山の下り道を一気にかけ降りる。大畑山トンネル・大平山トンネルも通過し、突き当りの県道14号を左折し、15分ほどで三十二番禅師峰寺へ。駐車場へは寺をグルッと一回りする感じ、彼方に土佐湾がみえる。寺はすこしばかり坂道を上る高台にある。奇岩が露出した参道を抜け狭い境内に出る。ここからはさらに土佐湾が一望できる。団体遍路さんの納経で、しばらく待たされることになった。春から初めての体験である。

 

 当初の計画はここまでで、このあと桂浜へ行く予定であったが、時間に余裕があり三十三番雪蹊寺を打つことにする。来た道を戻って県道14号を西進する。浦戸大橋を超えて桂浜への入口も通過しさらに西に進み、県道34号へ右折し北進する。20分ほどで到着した駐車場の前には一段高く狭い境内がある。御朱印をいただくと時間は5時になろうとしている。まだ明るさがあるので、予定通り桂浜を散策することにした。

 

 来た道をそのまま戻り、桂浜の駐車場へ。さすがに夕方の時間帯であり、駐車場は空いていた。桂浜への案内板に沿って薄暗くなった小径を行く。それでも浜にはかなりの人が散策している。夕闇の土佐湾は波音が次第に高まる。遊歩道を歩いて龍馬像を見て帰る。

 

 今日泊まる宿は「城西館」、直前でも何とか予約出来た。桂浜からは雪蹊寺への道を経て、県道34号を道なりに高知駅の方面に。はりまや橋交差点を左折し、国道32号を2kmほど走行し、1810分宿に着く。部屋は南側で高知城は見られないが静かである。夕食は土佐の地のものを使った秋懐石で少しずつの量で完食した。鯨のさえずりもあった。

 カミさんはいつもの通り内風呂を利用していたが、僕は最上階の露天風呂を利用した。寝るまで窓を少し開けて置くほど暑いぐらいの一日であった。

 2日目(11,687歩) 走行距離 143.4km



 









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