ごんごんの  遍路のみちは一歩から 同行三人

リタイア後、近場のウォーキングで健康増進に努めています。年々歳々四国遍路が遠のきます。

車で四国遍路 同行三人2の①

2017-03-04 15:33:13 | 四国遍路 一巡目その2

1日目 2013年11月7日(木)雨のち晴れ

  雨模様のため少し早め(4:40)に自宅を出発。和歌山港までの200kmの道のりを慎重に車を走らせる。早朝とはいえ平日でもあり、大型トラックの往来が激しい。順調に西名阪・阪和道を経由し、大阪府と和歌山県境を越え、紀ノ川SAに予定より20分ほど早く到着する。和歌山ICを降りると朝の通勤ラッシュに遭遇し、南海フェリーの乗船時間を気にしながらの走行となる。結局、今回も時間ぎりぎりの乗船となる。

 和歌山港に着く頃には雨もすでにあがり、天気予報ではこのあと晴天が続く遍路日和となりそうである。運転の疲れをとるべく、少しばかりフェリー船室の畳の上で横になることにした。

 

 徳島港(10:40)からは県道29号の高架道を経て、勝浦川左岸道路を南進し国道55号へ左折、県道37号を経て道なりに33kmばかり1時間で、二十二番平等寺に到着する。秋遍路の始まりである。駐車場からは道路を隔ててすぐに山門があり、正面奥の階段を上った高台に本堂があるこじんまりとしたお寺である。

 

 二十三番薬王寺へは県道35号・県道24号を経て、国道55号の日和佐道路を一気に進む。21km20分余りでうみがめの街日和佐に着く。薬王寺にお参りに行く前に、山門前の「薬王院無量寿」で昼食をとることにする。厄落としの寺としても著名でお餅の入った厄除けうどんを食す。ここには温泉もあるが昼時であり、こちらの方は入浴が時間制限されていた。

 本堂・太子堂は山門から100段ばかりの厄除坂を上ったところにある。さらに上れば「高野大師行状図」が展示されている瑜祇塔があるが、時間の関係で省略した。ただ、そこまで登らなくても、日和佐の海が一望できた。

 

 高知までは国道55号をほぼ道なりに進む車遍路。別格20番札所四番鯖大師本坊は、日和佐から20km、25分余りである。別格は今年から一足早く、「四国霊場開創1200年」記念のスタンプや記念の御姿を頂戴することができる。今回からは別格も予定に入れての遍路旅となる。納経帳と納め札を購入。別格珠珠も合わせて購入した。境内はとてもこじんまりとしていたが、別格ではあるが二組ほどのお遍路さんにお会いした。

 

 次の札所は室戸岬にある岬東寺最御崎寺である。国道55号を更にひた走る。車遍路も歩き遍路もこの道を通るしかない。車なら60km弱1時間余りだが、歩きであれば丸々二日以上かかる。この遍路では本当に多くの歩き遍路さんに遭遇した。車で走っていても10分にひと組といえるほどの多さである。いずれ近いうちにとの思いがますます強くなった。単身あり、夫婦あり、外国人あり、なかには荷車に荷をのせて歩く遍路も何人も見た。

 発心の道場を終え、いよいよ修行の道場である。大師修行の御厨人窟にも立ち寄る。東側の神明窟は内部が部分崩壊し立ち入り禁止となっていた。洞の中から外を見やると空と海が見える。

 

 最御崎寺は、国道からスカイラインを上った室戸岬の先端に立つ。駐車場から常緑照葉樹スダジイが群集する道を歩いて、まず先に室戸岬灯台を訪ねた。岬の突端からは太平洋が一望できる。すっかり晴れ渡り青い空と青い海が広がっている。

 

   空も海も ただ群青の 寺の秋

 このあと今日最後の二十四番最御崎寺をお参りする。山門は灯台側にたち、高度差150メートルの急坂を上り詰めた歩き遍路をお大師さまが暖かく迎えてくれるように佇つ。岬のお寺とはいえ、境内は平坦で山門を入ればほぼ境内が一望できる。本堂と仁王門の間には安山岩でできた鐘石があり、叩くと小気味よい金属音がする。納経所の奥へ行けば、そこは今宵の宿「室戸岬最御崎寺遍路センター」であるが、一旦お寺・灯台の駐車場に戻り、1640分宿舎の駐車場へ迂回する。

 

  宿舎は宿坊だが、ユースホステル風である。フロントで手続きを済ませ、2階の和室部屋へ。今日の泊まりは3組6人で、楽しみにしていた朝のお勤めはないとのこと。部屋で寛いでいると電話があり、4階の集会室からだるま夕日が見えると案内があった。太平洋に沈んでいく真っ赤な夕陽をしばらく眺めた。 

 夕食はかつおのたたきやすだちのおろしなど地の物の他、オードブル風に料理が並んだ。風呂は団体もなく、一人でゆっくりと疲れを癒した。カミさんは女性風呂を独占した。

1日目(7,514歩) 走行距離 327km

 

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