旦那さまは認知症

32歳で若年性認知症(アルツハイマー)になってしまった夫との日々を綴った日記です。

しつこーい!

2016年02月18日 20時44分29秒 | 日記
今週の月曜日、夫は無事いつもの病院に戻ることが出来た。
急性期病院に入院する時は自己負担で介護タクシーを利用しなければいけなかったが、今回は急性期病院が所有する救急車で夫と荷物を搬送してくれた。
なので私は直接いつもの病院に行き、夫が到着するのを待っていた。

救急車が到着→ストレッチャーで病室まで運ばれる→ストレッチャーからベッドに乗せ換えられる→お世話になりました…という感じで、あっけなく終了。
付き添いで看護師さんもいらっしゃいましたが、お会いしたこともない方だった。
なので「初めまして、さようなら」という感じだった(笑)

何人もの看護師さんから「お帰り~!」と声を掛けられた夫は、びっくりしたように目をキョロキョロと動かしていた。
夫は再入院となるため、すぐに心電図や採血などの検査が行われた。
その間に私は荷物を棚にしまったりしていた。
少しすると検査も終わったので、夫に「ここどこかわかる?」と聞いてみた。
すると夫は小さくうなずいた。
いつも見慣れた看護師さんの顔や声はやっぱりわかるのかな。

主治医の先生にもお会いし、「またよろしくお願いします」と挨拶をした。
再入院ということで、また一通りの同意書を書かなければいけないと、数枚の同意書を渡された。
それには延命に関わる同意書も…。
すると先生は「これについてはまた議論しなければいけないところもありますが、それはまた今度」と笑顔で言われた。
しつこいな~(笑)
議論なんかするつもりないから!

転院が終わって数日。
やはり笑顔は出ないが、表情は穏やかになったと思う。
看護師さんによっては「ちょっとだけ笑ったよ」と言われる方もいた。
昨日は認知症病棟でお世話になった職員の方が声を掛けてくださり、その時もちょっとだけ笑っていた。
また前みたいに笑ってくれるといいなぁ…。
コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もうすぐ…

2016年02月05日 19時36分23秒 | 日記
先日、夫は無事胃ろう造設を終えた。
数日後、原因不明の蕁麻疹が出て心配したが、それも2日程点滴をしてもらい落ち着いた。
そして今日、担当の先生から気管切開についてのお話があった。
ちなみに胃ろう造設が終わった時点で担当の先生が変わり、お若い先生から“THE教授”という感じの年配の先生になった(笑)

担当の先生や耳鼻科の先生の診断では「今はそこまでする時期ではないでしょう」とのことだった。
確かに気管切開すると痰も取りやすくなるが、切開したことによって症状が悪化することもあると。
そして切開したからといってすべてのリスクがゼロになる訳ではない。
これまで鼻からチューブを入れていたのが胃ろう造設によってなくなり、チューブの刺激がなくなることによって痰の症状が落ち着くこともあるので、とりあえず様子を見ましょうと。
先生は私に「ご家族としてはどうですか?」と言われた。
私は「どうしても切開したい訳でも、どうしてもしたくない訳でもないですので、先生がそのように診断されたのであればそれで結構です」と答えた。

気管切開がなくなったので、じき夫はいつもの病院に戻れる…。
先生とのお話が終わり、病室に戻った私は夫に「もうすぐいつもの病院に戻れるよ!」と報告。
夫は相変わらずの無表情(笑)
転院直後は視線が合うこともなくどうしてしまったのかと思ったが、最近はちゃんと目を見て私の問いかけに小さくではあるがうなずいてくれる。
でも結局、転院期間中は一度も笑うことはなかった。
もう少しで笑いそうな感じはあるんだけどなぁ。
笑えなくなってしまったのかなぁ。
いつもの病院に戻って、美人の看護師さんの顔を見たらまた笑ってくれるかな(笑)

この転院期間中は、いつもは病院にお願いしている洗濯を自宅でしている。
いつもの病院は料金が毎月の定額制(しかもすごくリーズナブル!)なので、どれだけ洗濯物が出ようと気にすることはない。
でも今の急性期病院はきちんとしたクリーニングなので、1枚ずつ料金が設定されている。
寝たきりでしょっちゅう尿を漏らしてしまう夫。
着替える度に料金が発生するなんて考えただけでもゾッとする!(笑)
「どうせ数週間の入院だし」と思ったが、これが結構しんどい…。
ほぼ毎日行くので量はそんなにないのだが、やっぱり尿がついていたりするのでさすがに普通の洗濯物と一緒とはいかない。
洗濯機に入れる前に、漂白剤を入れたバケツに浸け置き…。
1日行かなかっただけで、パジャマ3組と肌着が3枚なんて日もあった。
さすがにその量を一度に浸けられるバケツなんてないから、そんな時は数回に分けて浸け置き。
でも少しでも夫にいい匂いのするパジャマを着てもらいたいので、頑張った!
今の私にはこんなことくらいしかできないから。
元の病院に戻るまであと数日、もうちょっと頑張ろう。



コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする