旦那さまは認知症

32歳で若年性認知症(アルツハイマー)になってしまった夫との日々を綴った日記です。

一難去ってまた一難…

2014年08月15日 21時23分57秒 | インポート

世の中はお盆休み。

私も仕事は休みだが、これといって予定はない(笑)

寂しいものだ…。

でも少し前から頭痛と胃痛に悩まされている私には、よい休養になりそうだ。

 

そう、先月から私は頭痛と胃痛で夫の面会にも行けない日があった。

ある時、3日ぶりに夫の所に行くと、「昨日の夜中痙攣が起こってね」と師長さんに言われ、先生から詳しい説明があった。

痙攣直後は酸素濃度も下がっていたが、酸素吸入し私が行った時にはいつもの感じに戻っていた。

 

それから数日経ち、私はまた頭痛と胃痛で2日面会に行けなかった。

もちろん面会に行かない日も、夫の事を考えない日はない。

「何事も起こっていなければいいけど…」と思いながら面会に行くと、また師長さんに呼び止められ、「疥癬でお部屋が移動してます」と。

数日前から赤い発疹の様なものが出来ていて、皮膚科の先生に検査を依頼していたらしい。

その結果がちょうどその日に出たようだった。

そしてまた先生からの説明…。

『疥癬ってうつるんだよね』

『私いつも夫に触れてるけど…』

『ベッドの端にバッグを置いたりしていたけど、家にもダニを持って帰ってしまったかしら』

といろんな事が、頭の中をぐるぐる(笑)

結局「抵抗力・免疫力でうつらない人もいるので、様子を見ましょう」という事になった。

師長さんからは「もし痒くなったらこれを塗って」と軟膏をいただいた。

夫はダニを殺す薬を服用し、患部には軟膏を塗布する処置が続いている。

幸い看護師さんも私もかゆみなどの異常はない。

でも面会時には使い捨ての予防衣や手袋を着用したり、部屋から出たら衣服にアルコールを噴霧したり。

帰宅後はまず衣服を脱いで、そのまま洗濯…となかなか面倒な日々が続いている。

何より疥癬はすごく痒いらしいので、やはり夫の事を考えると一日も早く治って欲しい。

 

そして昨日・一昨日とまたしても頭痛と胃痛で面会に行けず、今日面会へ。

すると…夫の脚(膝の少し上辺りから甲まで)に赤黒い点々が!!

「数日の間に疥癬が広がったんだ…」と思ったら、そうではなかった。

師長さんが来られて、「夜中にベッドの柵の間から脚を出してたみたいで、脚全体がうっ血して、この点々は内出血の跡なんよ…」と。

ベッドの柵といっても、夫は元々手や脚を動かして危ないので、カバーが掛けられた柵になっている。

ベッドの柵は片側に2枚(上半身と下半身)立てられていて、そのつなぎ目に脚を入れてしまっていた様なのだ。

つなぎ目は数センチ程で、普通の人の脚なら絶対入らない。

寝たきりで細くなってしまった夫の脚は、何かのはずみでハマってしまったのだろう。

数センチの隙間に入ってしまった脚を夫は自ら抜こうとしたのか、はたまた意思とは関係なく動かし続けたのか…真相はわからないが、とにかく脚は傷だらけ。

看護師さん方も夫の予想外の行動に驚いていた。

今後は隙間に何か挟むなどして対処してくださるそうだ。

 

『一難去ってまた一難』この言葉がぴったりな今日このごろ。

とりあえず早く疥癬が治って、元のナースステーション横の部屋に戻してもらわなければ…。

それまでどうか、大きな事件が起きませんように…。

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