イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

Riforma Gelminiに思う

2010年06月05日 20時18分28秒 | イタリアのテレビ・ニュースから
暑い~
今日は最高気温34度だってさぁ
夕方家に戻ってきて、グビッと1杯
昨日の残りのタイカレーと・・・苦しい

ところでぼ~とニュースを見ていた。
最初はピンと来なかったのだが・・・ぼ~としてるからだよ。

Firenzeから電車で1時間弱、Castelfiorentinoという場所に、Benozzo Gozzoliの美術館があることは以前から知っていた。
RomaやVeneziaには飛んで行くくせに、いつでもいけるわ~と思っているお近くへはなかなか二の足を踏んでしまう感がある。
ということでまだ実際ここには行ったことがない。
でもBenozzo Gozzoliは好きな画家の一人、いつか行こうと思ってチェツクはしていた。

しかしそんなことはすっかり忘れていたのだが、地方ニュースで2度も取り上げられていて、思い出した。
しかし、このニュース・・・?
Benezzo Gozzoli美術館で高校生たちがリサイクル製品を使ったMostraをしています、というだけのものかと思っていたので右から左に流していた。
詳しくはこちら

すると今日なぜかもう1度このニュースが流れた。
よ~く聞いてみると、Riforma Gelminiと呼ばれる学校改革がこの秋から実際に施行さえれる。
私も直接被害を被っている一人だが、この国の学生という学生、小学生から大学院まで全員が被害を被ることになる。
その犠牲者の高校生たち・・・”Storia dell'arte"という科目が消えるという話だった。
専門の学校以外は学ばなくてよいことになるらしい。
詳しいカリキュラムは分からないが、大抵どんな学校でもこの国の最大の遺産"Arte"(芸術)に関しては学ぶことになっている。
歴史なんかもそうだが、だからこそ大抵のイタリア人はこちらが質問しても普通の答えられる。
それが今年の秋から・・・

日本がゆとり教育と称して行った改革もどうかと思うけど、こちらの改革はどうなってんの?という感じ。
文化とか文学とか、金にならないものはすべて消し去ろうということだろうか???
そういえば話はちょっと逸れるけど、Maturita'と呼ばれる高校卒業試験がたぶん来週か再来週行われる。
これってすごく大変だと思う。
ということで先日の新聞に1時間15ユーロでプライベートの家庭教師を雇う人がいるとかいう記事が・・・
今年は非常に成績が悪そうだ、というのもこの大臣Gelminiも心配している。
ちなみに更に脱線ですが、この大臣、最近子供産んだばかりなんですけど、びっくりするほど早く仕事復帰してました。

日本のことを考えれば、例えば私は、小学生からの英語教育には反対派。
母国語がちゃんと使えないのに他の言葉が使えるようになるとは思えない。
得てして日本語できちんと話が出来ない人は、外国語も駄目だと思う。(これは私の個人的な意見です)
しっかりした土台の上にしか、応用は育たないのである。

秋からどうなるんだろう?
私はひたすら右肩上がりの学費の支払いが気になりますが。
Mostraは既に終わってしまったようだが、近いうちにBenozzo Gozzoli美術館へは行って見るつもりです。

やばい食べすぎだ眠くなってきた・・・


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