平成25年11月9日
年5回の電話相談員養成講座の最後の学習会として
公開学習会
「ファミリーバイオレンスと子どもたち~スクールソーシャルワークに期待すること~」
を開催しました。
ファミリーバイオレンスとは
家庭内で起こるすべての暴力行為のことであり
身体的虐待のみならず
精神的虐待
性的虐待
経済的暴力
社会的隔離
などがあり
そのような暴力の場面に子どもが居合わせること、
暴力場面を見せつけることも虐待である。
という共通認識を確認しました。
その後
福島県内の各市町村にも配置が進み
現在38名が配属になっているスクールソーシャルワーカーについて説明がありました。
ソーシャルワーカーとは
社会福祉の専門知識・技術を活用し
困難な問題を抱えている方の環境に働きかけて
その方の関わる関係機関との橋渡しを担う専門家で
スクールソーシャルワーカーは
問題を抱えた児童生徒を取り巻く環境に働きかけ
家庭、学校、地域の関係機関をつなぎ
児童生徒の悩みや抱えている問題の解決に向けて支援する専門家であること。
子どもたちの様々な問題が
家庭の中でおこっており
それは、
家庭全体の何らかの困難な要因と密接に結びついていることから
その解決のために
その家庭の生活を支える機関との調整などが得意な
スクールソーシャルワーカーが学校と共に支援を行うことに期待が寄せられていることについて学びました。
子どもたちの最善の利益という同じ目的を持つ専門職が増えることで
支援の幅が広がる期待が持てること。
その期待を実現するために
関係する機関のチームとしての調整が大切になってくることについて教えていただきました。
まだ歴史の浅いスクールソーシャルワークが
学校、地域で認知され、スムーズに活用されるためには時間がかかるかもしれません。
しかし、子どもたちの最善の利益という共通の目的を持つ関係機関同士が理解を深め
チームとしてそれぞれの役割が有効に活用され
子どもたちが今よりもずっと過ごしやすい社会となることを
切に願います。
参加者からは
「学校だけでは対応できない問題が増えているので
学校と福祉をつないで欲しい」
などの感想が寄せられました。
お忙しい中ご参加くださった皆さん
ありがとうございました。
この様子は福島民報新聞にも掲載されました。