本日、「ぜんぶ、フィデルのせい」と「サラエボの花」を鑑賞してきました。
「ぜんぶ、フィデルのせい」は1970年のパリ、金持ちの両親が共産主義にかぶれてしまったため、今までの生活を一変された少女アンナの目から見た、大人の世界の不条理を描いた作品です。
フランス5月革命、フランコ独裁政権、チリ軍事クーデター、ベトナム戦争、中国文化大革命等々、この頃、世界は激動の時代を迎えていました。
でも、そんなことは大人の勝手な都合で子供には関係有りません。
観る側にとっても、そんな時代背景を知っていても知らなくても、アンナや弟のフランソワの可愛らしい名演技は心を和ませてくれます。
この子供達を観るだけでも値のある作品です。
1990年代、東欧諸国の自由化の過程で起きた民族紛争、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争というものがありました。
「サラエボの花」は、その紛争終結後のサラエボで心の傷の癒えぬ母とその娘の成長を描いた作品です。
原題の「グルバヴィッツァ」とは、首都サラエボの一角の名前で、ここで紛争中に、とんでもない悲劇が繰りひろげられたそうです。
それについては、公式ホームページやWikipedia等で、ぜひ知っておいて欲しいと思います。
これを含めて、広島であったり、ホロコーストであったり、戦争とはいったい何なのか、何が行われてきたのか、その真実は絶対に忘れてはいけないし、次の世代に伝えていかなくてはならないことだと思います。
とても素晴らしい作品でした。
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