クラシック 名盤探訪

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とっておきの名盤 その63 ワーグナー 管弦楽曲集Ⅰ・Ⅱ

2006年12月14日 | とっておきの名盤「管弦楽曲」
  
これは昔から定盤中の定盤とされる演奏、新鮮味がないアルバムと言われそうだが、「とっておきの名盤、愛聴盤」を厳選して紹介するブログだけにこの盤を落とすわけにはいかない。
最も敬愛する指揮者の一人、クナッパーツブッシュによる1962年、74歳の時の録音。
別格といってよい風格のある演奏で、これぞワーグナーの理想的境地と多くのファンは絶賛、かく云う私もその一人でとにかくその文句のつけようの無い演奏の前にはただ頭をたれるのみ。
一曲目の「ニュルンベルクの名歌手」前奏曲、聴き始めるや古武士を思わせる悠然としたテンポと骨格のしっかりした巨大なスケールの音の響きに圧倒される。
ワーグナーの音はかくあるべきで、伝統の重みは口では語りつくせないし、とにかく聴いてみて実感して欲しい。
オーケストラは私の大好きなミュンヘンフィル、特にフルートを先頭に管楽器の音色はいつもながら何ともいえず魅力的だ。
続く曲も、ワーグナーの代表的な作品の序曲、前奏曲等が網羅されている。
あえてこの曲集のベスト・ファイヴを挙げると、
・ハンス・クナッパーツブッシュ指揮、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 <Westminster>
・フリッツ・ライナー指揮、シカゴ交響楽団 <RCA>
・オットー・クレンペラー指揮、フィルハーモニア管弦楽団 <EMI>
・カール・シューリヒト指揮、バイエルン放送交響楽団 <DENON>
・ジュゼッペ・シノーポリ指揮、ニューヨークフィルハーモニー管弦楽団 <Grammophon>

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