クラシック 名盤探訪

クラシックの名盤紹介・おすすめ散策コース等、趣味の発信の場です。

とっておきの名盤 その52 ブラームス ヴァイオリン協奏曲ニ長調

2006年11月02日 | とっておきの名盤「協奏曲」
グリュミオーが演奏したこの一枚は、隠れた名盤だ。
通常、ヌヴーの歴史的演奏がまず取り上げられ、グリュミオーの一枚が話に乗ることはほとんど無い。
しかし、この演奏に耳を傾けるや否や、デーヴィス指揮するオーケストラの堂々とした出だしの広がり、そのブラームス特有の憂いに満ちた名旋律が、しみじみと私の胸を打つ。
その後の絶妙なヴァイオリンの出だし、とにかくひたすら歌わせるグリュミオーの表現が、思った以上にブラームスの叙情的な曲調に合っている。
お勧めの一枚である。
ヌヴーの一枚は、今や神格化されている名演で、別格的な存在。
30歳の若さを飛行機事故で散らしたヌヴーに、今更ながら哀悼の意を捧げたい。
この曲のベストファイヴを以下に挙げる、
・アルチュール・グリュミオー、サー・コーリン・デーヴィス指揮、フィルハーモニア管弦楽団 <PHILIPS>
・ジャネット・ヌヴー、ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮、北ドイツ放送交響楽団 <PHILIPS>
・ミシェル・オークレール、ウイレム・ファン・オッテルロー指揮、ウィーン交響楽団 <PHILIPS>
・ダヴィット・オイストラフ、ジョージ・セル指揮、クリーヴランド管弦楽団 <EMI>
・ダヴィット・オイストラフ、オットー・クレンペラー指揮、フランス国立放送局管弦楽団 <EMI>

最新の画像もっと見る

コメントを投稿