電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

キャッチコピー

2006-06-20 21:10:15 | Weblog
宣伝をやるうえで、その作品をどうゆう風に世の中に売っていくか、コンセプトを決め、そして題名、キャッチコピーを考えるのですが、このキャッチコピーの決定までが一苦労です。決まるまで、ああだこうだと時間がかかるものもありますし、映画を見て直感で決まったものもあります。
直感で決まったのは、『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』でした。キャッチ・コピーは「私が幽霊なら、あなたは愛してくれますか?」映画を見た方ならおわかりだと思いますが、これは率直に映画を見た感想から思い付いたコピーでした。そしてこの時、ツイ・ハーク監督を世に分かりやすく説明するためにつけた彼のキャッチコピーが、“香港映画界のスピルバーグ”でした。これはツイ・ハーク監督がファンタ系の作品を手がけ、ヒッチコック監督作品等が好きな映画好きである、といったいろんな要素から付けました。もちろん、『チャイニーズ~』の作品イメージにピッタリあっていたので、マスコミも彼のキャッチコピーとして、かならず使ってくれたわけです。これは宣伝マンとして嬉しいかぎりです。
『トランサー霊幻警察』のキャッチコピーは、“運命に逆らうな!”になっていますが、スタッフからいくつかの案を出してもらい、そして最終的に内容がわかる短いキャッチでこれにしましたが、どんな案が出ていたか、皆さんにお教えしましょう。

ボツコピー案/「魂を抹殺せよ」「汝、魂を救いたまえ」「あの世へ抹殺」「悪霊抹殺、それが宿命。」「あの世まで抹殺せよ。」「悪霊退治こそ我が宿命なり。」「あの世の闇を晴らします。」「霊異戦士参上!」「魂を転生させます。」「黄泉の国へ旅立て!」「悪霊退散!」「この世とあの世にはびこる悪を退治せよ。」「甦れ!愛と友情のために!」
映画のコピーって、ほんとむずかしいものですね。


最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (NOB)
2006-06-21 08:57:39
こんにちは。

私も仕事上、キャッチコピーを考えたりしていますが、本当に難しいですね。



長すぎると伝わりにくく、短すぎても主旨がつかめ難い事だって多々あります。



しかし『トランサー霊幻警察』のキャッチコピー案を拝見させていただくと、

やはり“運命に逆らうな!”が一番スマートでカッコイイですね。



他のは少々殺伐すぎる気もします^^;
キャッチ (グラ)
2006-06-21 20:07:29
初めまして、FREEMANさん。

貴重な体験談、いつも楽しく拝見しています。



映画のキャッチコピーってコピーライターじゃなく、

内部の方が考えるんですねぇ。知らなかった~。



私はデザインの仕事をしてますが、時々ジョーダンでキャッチコピーも考えたりします。

アクションコメディ『トランサー霊幻警察』のキャッチ、私なら

「近づくな!成仏するぜ!」かな(笑)。
>キャッチコピー (FREEMAN)
2006-06-21 22:47:26
NOBさん、そうなんですね、長過ぎてもいけないし、いつもコピーは苦労してます。コンセプトから作り出していくので、皆を納得させるコピーにおさまるまで、いつも時間との戦いが待っています。



グラさん、はじめまして。映画のキャッチコピーって、今はデザイン事務所とかにも出してもらったりしているようですが、基本は宣伝マンが考えるのですよ。今もショウ・ブラザースのDVDリリースで、毎月、パッケージ裏の見出しを考えているんですが、あまり多すぎて、ときどき似たようなキャッチになっている時もあります(笑)あ、コピーありがとうございます。コメディーがコンセプトだったら、もらいです。

コメントを投稿