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Manabus Column

路地裏から尾根道を行く

深夜特急

2006-10-27 | Weblog

読書の秋である。(今更ながら)沢木耕太郎の深夜特急を読んだ。かなり前に古本屋で深夜特急1の香港・マカオ編を買ってから、そのまま本棚の肥やしになっていて、ずっと読んではなかった。そしてやっと最近読み始めたのだが、面白くて最後まで読んでしまったのだ。

話は、沢木青年がユーラシア大陸を貧乏旅行すると言う内容だが、良くもまあ後になって細かいところまで記憶しているなと思わせるほど、微細に書き込まれている。その辺は多少なりとも、事を大きくしたりして書いているところもあるかもしれないが、その時々の心情がじわっと伝わってくる。

アラブ諸国の内戦地を考えると、今現在これと同じような旅をするのは難しいのではないか。他にもテロリストやら強盗など、日本人観光客を取り巻く環境は昔より悪くなっているのではなかろうか。

まあ、この本の内容もかなり昔なので、物価もかなり安くみられる。例えば、ケバブと言う羊肉のサンドウィッチが日本円で数十円とかで買えている。お金の無い主人公は、このケバブばかり食べていたので、つい自分もそのケバブを食べたくなってしまったり、イカリングが食べたくなる。

ああ、秋は食欲の秋でもあるのだよなあ。読んだこと無い方は、秋の夜長に読んでみるのも良いかも知れない。

ちなみに、沢木耕太郎と高倉健の対談も収録されていて、生き方の事を語っているのだけど、高倉健が映画のセリフそのままに「僕は不器用ですから...」と答えているところが面白かった。

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