浪速の格闘技通信(MMA Ranker 浪速支部)

海外の格闘技の大会のカード、結果やニュースなどを逸早く探し、それについての感想や考察を書いていくブログです。

XPLOSIONレビュー Part1

2006-09-06 | Review
先月の18日、オーストラリアで開催されたXPLOSIONが有料ながらネットで視聴できたので今回はその試合レビューをしたいと思います。



岩崎恵一vsデイル・ホーガン
高校ではレスリング、大学卒業後は野球、現在はプロゴルファーとして活躍するなど異色の経歴を持つ岩崎のプロ2戦目。
1R
いきなりジャンピングパンチで突っ込んでくるホーガン。両者離れるとホーガンが再びジャンプし襲い掛かるが、バランスを崩して転倒してしまい岩崎に上になられパウンドの猛攻を受けてしまう。なんとかガードに戻し密着して時間を稼いでいると膠着のためレフェリーがブレイク。スタンドで再開しようとするホーガンが肩に違和感があるとレフェリーに伝えるとすぐさま試合がストップ。
岩崎はバク宙を披露して喜びをアピール。そしてこう叫びました、「ゴルファーは本当に強いんです!」(嘘です)。
(1RTKO 勝者:岩崎)
相手の怪我での決着だけど42歳でプロ初勝利、まぁ良かったんじゃないかな。



ジョディ・ソルウェイvsジョーイ・リー
女子選手によるキックボクシング。特に興味はなし。
(2Rドロー)



チョイ・ユイ・ナムvsダイラン・レスネコフ
聞いたこともない選手同士のキックの試合。これまた特には興味なし。
レスネコフはクラウスをかわいくしたようなイケメン君。試合は1Rは五分、2Rはレスネコフがパンチと膝で2回ほどナムを棒立ちにさせるなど優勢に。3Rは終盤にレスネコフが右アッパーから肘をヒットさせる程度しか見所はなし。判定でレスネコフが勝利。
(3R判定 勝者:レスネコフ)



藤本はるおvsジェイソン・シェリー(キックルール)
藤本はるおとかいう謎の日本人と地元オーストラリア出身のシェリーの試合。
第1R
リーチ差を活かしてロングレンジから蹴りで攻めようとする藤本だがシェリーが距離を潰して強烈な左右のフックを叩き込んでくるためクリンチで凌ぐだけという展開に。藤本は見た目も戦い方も小比類巻に似てる気がする。

第2R
接近してくるシェリーに首相撲で対抗しようとする藤本だが、コーナー際で体を入れ替えられてしまい左右のフックを顎に喰らって腰を落としたためスタンディングダウンを取られる。試合再開するがシェリーはお構いなしに左右のフックを叩き込んで再びスタンディングダウンを奪う。なんとかファイティングポーズをとり試合を再開するがなおも猛攻撃を仕掛けてくるシェリーに対抗できず3度目のスタンディングダウンを奪われTKO。藤本は顔だけでなく負け方も小比類巻そっくり
(2RTKO 勝者:シェリー)



ジェームス・テフナvs大場隆弘(総合ルール)
DEEPを主戦場にしている日本の大場と地元オーストラリア出身でKOTCなんかにも参戦経験のあるテフナの試合。
第1R
中央で並んだ感じではかなりの体格差があるような・・・。早々にタックルを仕掛けた大場だがテフナはこれを切り、パワー差を活かして逆に上のポジションを奪う。大場が下から腕十字を狙いにきたのでテフナは自ら立ち上がり豪快なジャンピングパウンドを放つ。これはヒットしなかったがハーフガードに。しかし大場もすぐさまスイープで上を奪い返す。上から強烈なパウンドを放つ大場だが何故かレフェリーが両者を離す。どうやらテフナが腕を負傷したようだがセコンドが軽くマッサージ、さらに腕を引っ張るなど適当な治療をすると試合再開(場内大歓声)。猪木アリ状態からリスタートを思ったらテフナがなにかを抗議すると何故かスタンドから再開。胴タックルを狙う大場だがテフナが両脇を刺して逆にテイクダウン。ハーフガードからマウントを奪いパンチの連打、後ろを向いたとこにチョークを狙うが大場は再びスイープに成功し上に。パスガードを狙う大場だがテフナは下から持ち上げるようにして逆に上を奪い返す。サイドポジションを奪ったとこで1R終了。

第2R
大場の飛び膝をキャッチしたテフナはテイクダウン。しかし自ら立ち上がりスタンドで再開。組み合いかた大場のバックを取ったテフナはそのまま豪快に持ち上げてテイクダウンしてハーフガード。さらにサイドに移行するが大場は上手く回転して立ち上がるがすぐに組み付かれてテイクダウンを許す。だが大場がギロチンのように首を抱えてテフナを後ろに投げ飛ばすようにして上を取り返しマウントを奪うが下から持ち上げるようにしてまた上を取られる。テフナはまたも立ち上がりスタンドでリスタート。両足タックルを狙ってきた大場にギロチンを仕掛ける大場だが足をロックできずすぐに首を抜けられるもスイープして上に。両者特に目立った攻撃はなく、自ら立ち上がった大場は起き上がってくるテフナの顔面に蹴り、しかしこれはルールで反則のため減点1。スタンドから再開で、飛び膝を放つ大場だがまたもキャッチされテイクダウンを許したとこで試合終了。内容的には特に差は無かったけど反則での減点が響き大場の判定負け。
(2R判定 勝者:テフナ)
お互いポジションのキープ力が無くコロコロと上下の入れ替わりが多い展開でした。まぁ大場は体格差が大きいなで踏ん張ったほうなのかなぁ。



ラマザン・ラマザノフvsウィル・リーバ(キックルール)
リーバはぺタスの弟子で全日本キックやRISEに参戦経験のあるイギリス人。対するラマザンは若干21歳でムエタイ世界王者に輝いたロシア人。
第1R
荒々しい左右のフックで前に出てくるリーバに対してラマザノフはコンパクトなパンチをヒットさせるとリーバの動きが止まり追い討ちの首相撲からの膝2発、レフェリーはスタンディングダウンを宣告。試合再開後にラマザノフがワンツーから飛び膝をヒット。後退するリーバに飛び膝を数発叩き込むとリーバは思わず後ろを向いてしまう。再開するもラマザノフの膝蹴りに翻弄され、最後はミドルレンジから綺麗な右ストレートをリーバの側頭部にヒットさせると前のめりに倒れレフェリーはすぐさま試合をストップ。
(1RKO 勝者:ラマザノフ)
体格差でかなりのビハインドがあったラマザノフでしたが、技術の差で逆に圧倒。最後の右ストレートは凄かった。



エルビス・シノシックvs藤井克久(総合ルール)
小川の元を離れて本名に戻った藤井が地元オーストラリアのベテランファイター、シノシックと対戦。
第1R
打撃で前に出てきたシノシックに藤井は強烈な胴タックルでテイクダウンを奪う。上からパウンドを狙う藤井だがシノシックは下から十字を仕掛ける要領で藤井の胴に足を引っ掛けてそのまま身体を回転させてスイープでマウントを奪う。藤井を腕を取り腕十字を狙うが藤井は腕を伸ばされる寸前に体を起こして腕を引き抜き脱出。スタンドで再開すると藤井のパンチがヒットし、シノシックは後退。シノシックは胴タックルを狙うがレスリング力で勝る藤井は押し潰して逆に上を奪う。コツコツとパウンドを当てにいく藤井だがシノシックは下から腕十字。クラッチを利かせて耐える藤井だが最後は腕を伸ばされタップアウト。
(1R腕十字 勝者:シノシック)
お互い負けられない立場でしたが、シノシックがベテランの意地を見せ04年9月以来の勝ち星。藤井は本名に戻したらシャー犬では別人扱いに・・・。

Part2


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