マジンガー通信

多分500万人に1人くらいの割合でしか役に立たないシトロエンC4にまつわるお話など。

日本の正念場

2011年03月31日 | 車以外の話題
震災から3週間が経とうとしています。
幸か不幸か昨年末付近から15年近くの社会人人生で
最大級の激務に襲われていたので、
(連日の徹夜のせいか座っているのに立ち眩みしたり、グレーのカーペットが赤く見えた時は、過労死をリアルに覚悟しました、、)
個人的には今ひとつリアリティの無い感覚で
クラゲの様に災難の間を彷徨っている感じでした。
私は幸せな方ですね。

やっぱり可夢偉君は凄いね。

相変わらずの時間差情報具合ですが、
先週末にF1が開幕しました。
F1は開催期間に数回、
定例の公式インタビューがあります。
木曜日対象になったのは、
震災直後という事もあって
小林可夢偉選手が取り上げられたのですが、
その内容の秀逸さに関心してしまいました。
可夢偉君はかなり若い頃から放り出される様に
海外で修行を積んでいるので
思考もメトロポリタンなのかもしれないですが、
他の一流選手とは少し違って、
自分で何とかするだけではなくて、
日本のスポークスマンとして支援を訴えた訳です。
F1は世界中で数十億人が観るスポーツなので、
インパクトは大きいですよね。

涙がちょちょ切れます・・・



F1でも他のスポーツ同様、
日本を励ますメッセージに溢れていました。
ここ数年報道されている通り、
日本企業はF1から相次いで撤退しているので
正直、F1における日本のプレゼンスは
可夢偉君以外に殆ど無い状態なのですが、
日本も捨てたもんじゃないと
少し誇らしく思います。

謝謝、Thank you、Grazie、Merci、Danke、ありがとう。

台湾から飛んでもない額の義援金を戴いたり
アメリカのトモダチ作戦だったり
中国から凄い重機を送って貰ったり、
フランスの原発スペシャリストが来たり
勿論、斜陽とはいえ日本程の経済大国が傾いたり
環境汚染が進んでは一大事という考えて
支援をしてくれているという側面もあるでしょうが、
私が報道を見ていて腑に落ちないのは、
それをちゃんと受け入れられているのか、
ちゃんと”ありがとう”と言えているのか、
武士の一分というか、
変なプライドがあるんじゃないの?
という気がしてなりません。
それは何となくこの数年、
日本がガラパゴス化と言われる原因の1つ
なんじゃないかと思ったりします。
津波の前に防波堤は無力だったのと同じ様に
日本人だけでこの難局を乗り越えられる
という考えは、幻想だと思います。
元に戻るという意味では絶対に戻らないですが、
恐らく日本は復興すると思います。
言い訳無しで世界に復帰したその時、
日本が元の社会競争力を持っていられるのか、
それとも斜陽は止まらないのか、
今の日本がどう振る舞うのかに
結構かかっているのではないかと思います。

まだ早いという意見もあるかもしれないですが、
頑張ろう、元気で、一緒に・・・だけではなくて
もうちょっと世界に有り難うを言っても
いいんじゃないかと思う訳です。
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