Mrs.ベリーのVeryな一日

☆ミセス・ベリーのSmileダイアリー☆エレガントな女性目指してセルフプロデュース中(^v^)

台湾一周 一人旅 ☆*. 22

2017年05月15日 14時17分07秒 | たび・旅・Trip  (旅行)



ホテルと駅は目と鼻の先。
さっきは苦心した道のりが
荷物が無いと、軽やかに歩けてたのしい。
足取り軽く、切符を買い求める人たちの列に並ぶ。
数分で、ワタシの番になって
我が子と年の変わらないであろう青年に
準備して来たメモを見せて
得意の英語のような言葉で、
台南から東回りで台北へ向かう切符を買おうとするも
青年の眉根はグッと寄せられて、今にも唸り声を
絞り出しそうな表情だ
一人旅のワタシは、一瞬でその空気を感じ取る
只ならぬ状態に陥ろうとしている、その空気を。
ワタシの能天気な表情が固まり、右頬が引き攣り始めたと同時に
彼は、とても申し訳ない表情で、しかし毅然と言った
『No ticket』


ここで、今一度この旅のテーマを思い出したい。
この旅のテーマは、『台湾一周』なのである!
7年間、ワタシは台湾一周を夢見ていたのだ
しかし、ここに来て無情にもノーチケットである
思わずワタシの体内から自然と言葉が漏れる『マジかぁ〜』
そして、カウンターに突っ伏してうなだれる。
『いや、マジ?ええええーーーっ!』
『じゃ、バス??いや、バスヤバイやろぉ〜』
『まあ、帰ってもいいけどさ、台北に・・・。』
『いやいやいや、そうじゃ無い!一周はどうした!一周は!』
とどまる事をしらない、溢れ出る心の声。
心の声、ダダ漏れ状態。
そうだ、航空券を予約した2ヶ月前からわかっていた
ワタシが台湾に滞在中の後半4日間は
台湾の連休で、人々は大移動するのだ
どうしてワタシは、いつもこうなんだ!
なんで、ちゃんと予約してこなかったんだ!
詰めが甘いんだよっ!全く!!

台南駅チケットカウンターで、自責の念に駆られ始めた時
ワタシの崩壊状態にもビビる事なく
カチカチと、端末のキーボードを叩き続けていた青年は
『OK、OK、OK!』と、妙案を提示して来た


それの結果がコレ




希望の電車に、台南から潮州まで座る事が出来る。




しかし、潮州から知本まではNo sheet無座。
つまり座れない。立って行くという事




で、車両を移動して、知本から花蓮までは座って行ける




で、花蓮発の太魯閣は安心して、台北まで座って行ける
という作戦。


この妙案を受け入れるしか、台湾一周を成功させる手段はほぼ無い。
バスもいいけど、乗り換えも、ルートを調べるのも面倒なので
忙しい中、付き合って作戦を考えてくれた青年の案を受け入れ
めでたくチケットを購入した。

安心してうっかり忘れそうになったけど、翌日高雄に行く切符も買う
これも、列車は満員で希望の列車には乗れず
行きも帰りも時間をずらして、切符を買った。
結果、帰りの時間を遅くしたおかげで、高雄を楽しむ事が出来たのだけど。


この瞬間が、今回の台湾一周一周旅での、一番のピンチだった。
チケットカウンターの優しい青年ありがとう。
顔はもう思い出せないけど、ワタシは一生君を忘れないよ。