日本聖公会 東京聖三一教会
(住所:東京都世田谷区代沢2-10-11)
(住所:東京都世田谷区代沢2-10-11)
5月12日(日)、東京聖三一教会(日本聖公会)で復活節第7主日の聖餐式に参列した。京王井の頭線の池ノ上駅で下車。「東京聖三一教会の三一(さんいち)とは、三位一体の神というキリスト教の教えの言葉から名付けられました。東京聖三一教会は、1889年に東京・築地の外国人居留地で米国人宣教師によって創立され、1927年に青山に移転、その後、1959年に(現在地の)代沢に移り、麹町のインマヌエル教会と合同して現在に至っています」(教会案内書)。
午前10時30分、聖餐式の開始を告げる鐘が鳴り、司祭と奉仕者が厳かに入堂。祭壇後方の大十字架が浮かび上がるステンドグラスが美しい。福音朗読は、最後の晩餐における「大祭司の祈り」の場面(ヨハネ17・20-26)。高橋宏幸司祭(香蘭女学校チャプレン)は、「祈りの心とは母親に抱かれて眠る幼子の信頼そのもの。祈りは神様から注がれた賜物です。私たちのために、いつもイエス様が共に祈り続けてくださる。そこに全幅の信頼があるのです」と話された。
奉献聖歌「主イェスよ われらの礎となり」を歌う。この気高い調べは、ケンブリッジ・キングス・カレッジ聖歌隊のCDを通してご存じの方も多いと思う。作曲者のヘンリー・パーセル(1659-1695年)と言えば、元吹奏楽部員の私は「トランペット・チューンとエア」が思い浮かぶ。原曲のチェンバロ作品を金管合奏にアレンジしたもの。復活前主日の記事でも触れたが、ウィリアム・バードの「戦いの組曲」とともに、フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルの名演が懐かしく甦る。
礼拝堂内観(1961年竣工)
◆聖餐式で歌われた聖歌:
ミサ曲譜(キリエ、大栄光の歌、サンクトゥス、アニュス・デイ)、入堂聖歌:191「いばらのかむりを」、昇階聖歌:239「すべての神の民を」、奉献聖歌:389「主イェスよ われらの礎となり」、陪餐アンセム:188「主は昇る高く」(聖歌隊奉唱)、陪餐聖歌:501「聖なる水は」、退堂聖歌:378「勝利の王なるキリストよ」。(番号は「日本聖公会聖歌集」による)
◆主な参考CDなど:
・CD「キングズ・カレッジ合唱団の讃美歌集」 キングズ・カレッジ合唱団(London:POCL-5070)
・CD「戦い/P.J.B.E.バロック・コンサート」 フィリップ・ジョーンズ・ブラスEns.(London:F26L-20387)