カトリック市川教会(教会堂名:ロザリオの聖母)
創立:1945年 ◇ 住所:千葉県市川市八幡3-13-15
創立:1945年 ◇ 住所:千葉県市川市八幡3-13-15
「ロザリオのことばは、マリアへの祝詞『めでたし』です。ロザリオのこころはマリアにならい、マリアと共にキリストの救いの神秘に与かることを願う信仰です。ロザリオのことばが温かいふんいきをつくり親しみを与えます。 ロザリオのこころがロザリオを生きた祈り、恵み豊かな祈りにします。まことにロザリオは、神をたたえる信仰の歌であり、神の子らの信頼をこめた願いのメロディーなのです」(前カトリック福岡教区長・松永久次郎著『ロザリオのこころ』より) 。
5月になった。カトリック聖歌の「あお葉わか葉に風かおりて」の歌声が響く「聖母月」を迎えると、盛んにロザリオの祈りが唱えられるようになる。古くは念珠(コンタツ)と呼ばれたロザリオは、「キリストの生涯に現れた神のいつくしみの神秘をマリアとともに黙想」する「数珠」のようなもの。その「ロザリオの聖母」の美しい名を戴く教会が、千葉県北西部の市川市にあるという。東京に隣接した市川周辺と下総(しもうさ)台地の風景は、私の心のふるさとでもある。
JR総武線の本八幡駅で降りる。かつて、私は船橋市内の団地に住んでいた。だから、総武沿線の町並みを、特に市川のガスタンク、中山法華経寺の山門などを懐かしく思い出す。さて、表通りから閑静な住宅街に入ると、市川教会の瀟洒な建物が見えてきた。扉を開けると、古き良きカトリック教会の空間が広がっている。 「ロザリオの聖母」の名にふさわしく、光に溢れた美しい聖堂だ。私の故郷でこのような教会に出会えるとは思わなかった。マリア様のお導きに感謝。
◆主な参考文献など:
・「ロザリオのこころ」 松永久次郎著(聖母の騎士社・1988年)
・「絵で見るロザリオの祈り」 (ドン・ボスコ社・2010年)
<付記>
本日(復活節第2主日)、前教皇ヨハネ・パウロ二世が列福される。私にとって「パパさま」と言えば、いつも微笑まれていたヨハネ・パウロ二世の印象が強い。2003年にイラク戦争が勃発すると、当時の小泉政権と日本のマスコミは「アメリカの正義」を吹聴したが、ヨハネ・パウロ二世は開戦への深い憂慮を表明された。本当に「平和を実現する人」(マタイ5・9)であったと思う。謹んでヨハネ・パウロ二世列福のお慶びを申し上げます。