カトリック上福岡教会(教会堂名:聖ルドビコ茨木)
創立:1962年 ◇ 住所:埼玉県ふじみ野市上福岡1-11-23
創立:1962年 ◇ 住所:埼玉県ふじみ野市上福岡1-11-23
東武東上線の上福岡駅で下車。東京の豊田教会、神奈川の相模原教会に続き、聖ルドビコ茨木の名を戴く教会を巡って、私は埼玉にたどり着いた。上福岡教会は駅前商店街の奥にある。聖ルドビコ茨木の木像がお出迎え。聖堂内は想像以上に広かった。ところで、さいたま教区の公式サイトによれば、現在、上福岡教会は建替え中とのこと。私が訪れたのは、初夏の頃だった。奇しくも、旧聖堂の見おさめとなったが、これも聖ルドビコ茨木のお導きだろう。
その後、私は川越まで行き、JR川越線に乗車。高麗川(こまがわ)駅で八高線に乗り換え、八王子へ戻ることにした。このような遠回りのルートを選んだのは、単に「八高線に乗りたかった」ことによる。八王子と群馬県の高崎を結ぶJR八高線は、十数年前まで非電化路線だった。現在も高麗川から高崎の区間は、むかし懐かしい気動車が走っている。高麗川駅で八王子方面の電車を待っていると、高崎行きの「気動車」が豪快なエンジン音とともにやって来た。
駅名の高麗川は、「高麗」という名が示す通り、奈良時代に朝鮮半島からの渡来人の集落(高麗郷)があったことに由来する。高句麗王朝の一族を指導者に頂き、「高麗人たちは、営々と武蔵野のそこを開拓して農耕にはげむとともに、高句麗伝来のいろいろな文化や技術をその周辺にまでのこした」という。遠い歴史に思いを巡らせていると、ようやく八王子行きの電車がやって来た。次回は高麗郷で歴史散策をしたあと、上福岡教会の新聖堂を訪ねよう。
現聖堂献堂:1962年?
<現在、上福岡教会は新聖堂を建築中>
◆主な参考文献など:
「古代朝鮮と日本文化」 金達寿著(講談社学術文庫・1986年)