三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

無原罪の聖マリアの祭日ミサ

2011年12月09日 | ミサ聖祭
聖テレジア病院の聖母子像
(住所:神奈川県鎌倉市腰越1-2-1)

「原罪後、神が人類をほろぼされないのは、シエナの聖ベルナルディノの言うところによれば、その最愛のむすめマリアに対して、すでにおもちになっていたいちじるしい愛のためだった。(中略)だから、『恩恵を求めよう。マリアによってこれを求めよう』と言う聖ベルナルドのすすめは、いかにも賢明なすすめというべきである。恩恵を求めよう。(中略)マリアは、私たちが失った恩恵をお見いだしになったからである」(聖アルフォンソ・リゴリオ著「聖母マリアの栄光」)。

12月8日(木)、八王子教会で無原罪の聖マリアの祭日ミサに与った。この日はまた、真珠湾攻撃70周年の「開戦記念日」だ。戦前は軍部が暴走し、戦後は原発で同じような愚行を繰り返す日本。東大名誉教授の坂本義和氏は戦争責任と原発事故を通して、「日本人は上の人間が下の人間の責任を問うことはあっても、下の人間が上の人間の責任を問う文化がない。とにかくこうなっちゃった、ということであきらめてしまうんです」と指摘する(12/8付・東京新聞)。

午前7時、ミサ開祭。福音朗読は、受胎告知の場面(ルカ1・26-38)。主任司祭の稲川圭三神父は、「恵まれた方と呼ばれるマリアが受けた恵みとは、神の言葉を聞き、それを守るという幸いでした」と話された。「イエス様も母であるマリアを賛美した女性に対し、『幸いなのは神の言葉を聞き、それを守る人』(ルカ11・28)と仰っています」。私も「ニッポンはとにかくこうなっちゃった」と懊悩せず、「神の言葉を聞き、それを守る人」になろう、マリアを通してイエズスへ。


無原罪の聖マリアの祭日を迎えたカトリック八王子教会
(住所:東京都八王子市本町16-3)

◆この日のミサ中の主な歌:
閉祭:カトリック聖歌334「きよきおとめとて」。 賛歌・アレルヤ唱などは読誦。

◆主な参考文献など:
「聖母マリアの栄光」 聖アルフォンソ・リゴリオ著、岳野慶作訳(中央出版社・1960年)
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