三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

灰の水曜日のミサ

2012年02月24日 | ミサ聖祭
灰の水曜日を迎えたカトリック八王子教会
(住所:東京都八王子市本町16-3)

「四旬節は毎年『灰の水曜日』と呼ばれる日から始まります。(中略)灰の水曜日のミサでは、式中に『灰の式』と呼ばれる儀式が行なわれます。参加者が司祭の前に進み出ますと、司祭は(中略)頭に灰を振りかけるか、灰で額に十字のしるしをします。頭から灰をかぶるのは、聖書の世界では昔から悔い改めのしるしです。自分が塵から作られ(創世記2・7)、塵に帰っていくものであることを思い出すためです」(稲川圭三著「イエスさまといつもいっしょ」より)。

2月22日(水)、八王子教会で灰の水曜日のミサに与った。教会の定めによれば、この日は「大斎・小斎」である。灰の水曜日は、「一回だけ十分に食事を摂り、他は少量の食事をする(大斎)」、かつ「鳥、獣の肉は食べない(小斎)」(年令・諸事情により免除)。イエスの40日間の断食に倣い、その受難と死を想いながら、回心と痛悔の心で四旬節を過ごす決意をする。そこで、未信者の私もこの日は簡素な食事を摂ってみた。ああ、牛丼の特盛が頭に浮かぶ。

午後7時30分、ミサ開祭。子どもや外国人を含め、多くの会衆が集まっていた。主任司祭の稲川圭三神父は、「灰の式では、司祭が『あなたは塵であり、塵に帰る』と言って、額に灰を授けます(灰で十字架を記す)」と話された。「私たちは誇るものはない塵に過ぎませんが、神様は共にいてくださるのです。これ以上のことが他にあるでしょうか」。説教の後、いよいよ灰の式。私も行列に並んで、灰のしるしを授かった。 “われこそは主の茨、編みしなり罪をもて・・・”。


夜のカトリック八王子教会聖堂
<赤い聖体ランプがともる>

◆この日のミサ中の主な歌:
ミサ曲4(典礼聖歌215-217)、入祭:典礼聖歌139「すべての人の救いを(2)」、奉納:典礼聖歌77「神よ あなたの道をしめし」、拝領:典礼聖歌118「主は豊かなあがないに満ち(2)」、閉祭:カトリック聖歌161「あわれみのみ心よ」。

◆主な参考文献など:
「イエスさまといつもいっしょ」 稲川圭三著(サンパウロ・2010年)
「カトリック祈祷書 祈りの友」 カルメロ神父編(カルメル会宇治修道院・2005年版)
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« カトリック大磯教会 | トップ | カトリック二宮教会 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。