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フタコトミコト

人との”逢い"と大きな愛を歌いますSoul Singer、爆走の日々!!!

逞しきRisk taker達よ、故郷を胸に世界へはばたけ。

2012-03-02 14:08:29 | 東日本大震災自己記録
文京区シビックセンターに行って来た。
福島県双葉郡楢葉町にあったJ-village内、
サッカー選手候補生育成施設、JFAアカデミー福島•第23年度卒校式が、
今年はこの会場で行われた。去年迄、彼女達のカリキュラムのヴォーカル指導を担当させて頂き、
その当時の2年生が今回卒業となる。
昨年度は、3月1日、同施設のホールで行われ、
福島副県知事や、楢葉町長、彼女達が通っていた富岡高校の教員•校長が
出席していた。(去年のブログ

あれから、一年。
今、この大きな会場の、この席にいる自分が不思議でたまらなかった。
サッカー協会の名誉総裁である、高円宮妃殿下のご出席もあられた。

ー実質、この一年間、彼女達との触れ合いはなかった。
彼女達は、被災後、このシステムを受け入れてくれる施設を探し、
静岡県御殿場市にある「時之栖」という施設にお世話になった。
とはいうものの、施設自体の存続を問われていたらしい、そんな不安の中、
迎える事が出来た今回の卒校式。

彼女達の出逢いを紡いでくれた、J-village勤務だった国際審判の奈美ちゃんから、
(現在はサンフランシスコ在住、実家のある東松山市では家が流され、彼女の家も楢葉町にある)
電話でちょくちょく、彼女達の行方を聞いていた。
落ち着かない環境の中でも、避難時にお世話になった所へのボランティアを
続けていた事も知っていた。
そんな中、去年7月になでしこジャパンは世界を勝ち取った。
どんなにか彼女達の心を勇気付けたか計り知れない。

久しぶりにあった、卒業を迎える8名は、懐かしく、オトナの顔であった。
進路はそれぞれであるが、なでしこリーグには3名が在籍するという。
誠に喜ばしい事だ。
「サッカーは世界で最も、国際的なスポーツと言える」
サッカー協会長の言葉にもあったように、彼女達の目線は常に世界である。

学業を学んでいた富岡高等学校での卒業式での彼女達の言葉を
書き留めた。

「天を恨まず、運命に耐える」
「Risk takerとして、リスクを負い、挑戦し続ける」
「夢があるから、強くなる」

ー天を恨まず、運命に耐える...そうそう言い放てる言葉ではない。
神の存在すら信じる事の出来ない、運命という一言に収まらない程の悲しみ...
誰もが、どう抜け出したらよいのか、わからなかった事態。
彼女達は、その中でも、夢を忘れることはなかった。
天から授かった天命を全うする、には、今、自分の精神に何か必要なのか
彼女達は見失わないように努力した。
そして、それを支える、大人達の存在も大きい。
この一年の皆様の活動に心から、拍手喝采した。

サッカー協会•小倉会長はその後に続けた。

「2006年に、福島の楢葉町に施設を構えるにあたって、現地の協力を得る為に、
大変困難な想いをした。沢山、町と話し合った。 それから信頼をずっと築き上げて、
現地の皆さんに支えられてきた。2011年度に入り、”サッカー王国ふくしま”として、
大きく活動していこう、と皆さんと進めてゆく最中の出来事であった」

ー必ず、福島に還る、という前提で御殿場で頑張っている。
と結ばれた。

会場では、避難先の福島市や会津から家族や町民が駆けつけ、
「懐かしいねー、いまは未だ○○に避難したままげ?」
なんて声が飛び交っていた。

楢葉町は、いわき市小名浜より車で一時間半の場所に位置する。
J-villageは、広野火力発電所隣。現在は、
福島第一原子力発電所事故に伴い、2011年3月15日以降、
スポーツ施設としては全面閉鎖し、
国が管理する原発事故の対応拠点となっている。
双葉郡8町村の問題は、今まさに執念場を迎える。
この町村に縁のある未来を持った子供たちが、夢を失わず、
強く強く前に進んでいけることを心から願いたい。
小さき戦士「Risk taker」達よ、想いを胸に進んでゆけ。

卒校式関連のニュースを参考迄に。

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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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福島賢人さま (菅波ひろみ)
2012-03-04 11:06:06
場所の表記の誤り、
御指摘ありがとうございました (_ _
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