いわきの、水石山と同じよりその上の標高だという。この塩尻は…標高約600メートル。先日は海抜二メートルの小名浜。
まるでヨーロッパのような公園がすぐ近くにある。信州まつもと空港をぐるりと取り囲むその周囲は、まともに歩けば10キロある。割愛して6キロ位を二時間ウォーキングしたら、腕が真っ赤に日に焼けた。今日は二日目、明日は日焼け止めを塗らないと駄目だなあ。
その近くに品揃え豊富なフラワーセンターを見つけた。もの凄い花の種類。苗も切り花もだ。目移りしていると、隣にいた老夫婦が「今年は鶯があまり鳴かないな」「ええそうねえ」と話している。公園では、鶯の声が呼応している。これでも、地元の方にとっては、鳴いていない方なのだろう。鶯の鳴き声で目覚める朝もあるくらいだ。
久しぶりに寄せ植えをした。
不思議な位、2011年より前の生活の記憶が抜け落ちているのだ。この感覚は、自分だけではなかった。先日、日々の新聞社さんで、大谷さんと大越さんと話していた時のこと。
「震災前もそうだけれど、震災より一年間の記憶がない」と一致した。私はもしかすると、この一年間は、驚きの連続に見舞われたので、出来事の記憶は鮮明だが、日常生活が一変して、前の記憶が封印されてしまったようになっていた。この二日間に、少しずつ蘇る。
家人に おかえり という感覚、ご飯の支度、この感覚もだ…。違うのは、浜の風ではなく、乾いた山の風。違うのは、海からの船の警笛ではなく、高速道路を走る車の音。
「四年目の今を、どう生きるか、四年目のいわきを、どう描くか」と3人での会話は終了した。
それぞれの今を生きている。
生きてこそ、変わる。生きてこそ、進む。生きてこそ、思い出す。
猫の額ほどの小さな庭が小名浜の長屋にあった。後藤のおじちゃんが大切にしていた植木の数々を思い出す。サツキ、ツバキ、ああ、これからは鈴蘭が所々に顔を出し、可愛らしかった。今は、新しい土地主が家を建て、駐車場として埋め立てた。その地下には、何の根っこ達が眠っているだろうか。強い強い木香薔薇だろうか。
本当に久しぶりに寄せ植えをした。小さな小さな庭に。
まるでヨーロッパのような公園がすぐ近くにある。信州まつもと空港をぐるりと取り囲むその周囲は、まともに歩けば10キロある。割愛して6キロ位を二時間ウォーキングしたら、腕が真っ赤に日に焼けた。今日は二日目、明日は日焼け止めを塗らないと駄目だなあ。
その近くに品揃え豊富なフラワーセンターを見つけた。もの凄い花の種類。苗も切り花もだ。目移りしていると、隣にいた老夫婦が「今年は鶯があまり鳴かないな」「ええそうねえ」と話している。公園では、鶯の声が呼応している。これでも、地元の方にとっては、鳴いていない方なのだろう。鶯の鳴き声で目覚める朝もあるくらいだ。
久しぶりに寄せ植えをした。
不思議な位、2011年より前の生活の記憶が抜け落ちているのだ。この感覚は、自分だけではなかった。先日、日々の新聞社さんで、大谷さんと大越さんと話していた時のこと。
「震災前もそうだけれど、震災より一年間の記憶がない」と一致した。私はもしかすると、この一年間は、驚きの連続に見舞われたので、出来事の記憶は鮮明だが、日常生活が一変して、前の記憶が封印されてしまったようになっていた。この二日間に、少しずつ蘇る。
家人に おかえり という感覚、ご飯の支度、この感覚もだ…。違うのは、浜の風ではなく、乾いた山の風。違うのは、海からの船の警笛ではなく、高速道路を走る車の音。
「四年目の今を、どう生きるか、四年目のいわきを、どう描くか」と3人での会話は終了した。
それぞれの今を生きている。
生きてこそ、変わる。生きてこそ、進む。生きてこそ、思い出す。
猫の額ほどの小さな庭が小名浜の長屋にあった。後藤のおじちゃんが大切にしていた植木の数々を思い出す。サツキ、ツバキ、ああ、これからは鈴蘭が所々に顔を出し、可愛らしかった。今は、新しい土地主が家を建て、駐車場として埋め立てた。その地下には、何の根っこ達が眠っているだろうか。強い強い木香薔薇だろうか。
本当に久しぶりに寄せ植えをした。小さな小さな庭に。
昨日、烏賊の皮を剥いていた。
あら、いつ以来かしら…
烏賊の皮剥くなんて…
家人が、震災前以来だろう、と言った。
そうだ、この生活になる前だ。
移動生活が続き、毎日料理をしなくなった。
昨日は、歩きながら晩御飯の献立をあれこれ考えた。
これが普通なんだ。
頭の中、心の中は何で埋まっていたのか、今一度見直したい。
ああ、本当にいい気候だ、
長野ってところは…
あら、いつ以来かしら…
烏賊の皮剥くなんて…
家人が、震災前以来だろう、と言った。
そうだ、この生活になる前だ。
移動生活が続き、毎日料理をしなくなった。
昨日は、歩きながら晩御飯の献立をあれこれ考えた。
これが普通なんだ。
頭の中、心の中は何で埋まっていたのか、今一度見直したい。
ああ、本当にいい気候だ、
長野ってところは…